SK hynixは9月10日、国内事業所で2025年に日量平均17万トンの用水使用量を削減したと発表した。これは約55万人が1日に使う生活用水に相当するという。
同社の累計削減量は、2025年までに3億337万トンに達した。2018年に立ち上げた「用水・排水削減TF」を軸に、用水使用量の削減と再利用の拡大を進めてきた結果で、当初目標の2億6400万トンを上回った。
2026年の累計削減目標は3億2900万トンに引き上げた。2030年までには、累計6億トンの節水を計画している。
用水再利用の拡大にも力を入れる。再利用量は2022年の4788万トンから2025年には7359万トンに増え、2022年比で54%増加した。
事業所別では、工程の特性に応じて再利用の範囲を広げている。イチョン事業所では、排水再利用施設で日量9万4400トンの再利用水を生産し、大気汚染防止設備などに供給している。
チョンジュ事業所は2023年、国内半導体業界で初めて外部の下水処理再利用水を導入した。使用済みの水を産業用水として再活用している。
同社によると、取水から使用、再利用、放流に至るまで全工程の管理を強化している。排水処理では、オゾン酸化装置や活性炭、多段凝集・沈殿システムなどの高度処理工程を導入した。汚染物質の低減技術の開発や関連投資も継続しているという。
SK hynixは9〜11日、大邱市のEXCOで開かれる「大韓民国国際ウォーターウィーク2026」に参加し、こうした水資源管理の取り組みを紹介した。同イベントは、水問題の解決策を巡って国内外の政府・公共機関、企業、専門家が議論する場で、今年は約50カ国から80の企業・機関が参加した。
同社関係者は「半導体生産に不可欠な水の使用量を抑えるとともに、使用した水を最大限再活用できるよう、水資源管理体制の高度化を続ける」とコメントした。「工程改善や関連技術、設備への投資も着実に拡大していく」としている。