Appleは、オンラインストアで販売を続ける旧型iPhoneの価格を一斉に100ドル引き上げた。海外メディアが9日(現地時間)に報じた。
同日開催した「iPhoneデュオ」イベントでは、一部新製品について前世代から価格を据え置いた点を打ち出した。一方で、従来モデルのiPhoneは全般に価格を見直した。
値上げの対象は、オンラインストアで継続販売するiPhone16、iPhone17E、iPhone17、iPhone Air。iPhone16は699ドルから799ドルに引き上げた。iPhone17発売後に適用していた値引きを終了し、2024年の発売時価格に戻した格好だ。
iPhone17Eは599ドルから699ドルに、iPhone17は799ドルから899ドルにそれぞれ値上げした。iPhone Airも999ドルから1099ドルに引き上げた。iPhone17EとiPhone17はいずれも256GBモデルの価格としている。
一方、Apple Watchの新製品は前世代と同水準に据え置いた。Apple Watch Series 12は399ドルから、Apple Watch Ultra 4は799ドルからとした。Appleの公式発表でも、Apple Watch Ultra 4の米国価格は799ドルとしている。
今回の見直しにより、比較的手ごろな選択肢と見られてきた旧型iPhoneも購入負担が重くなる。とりわけiPhone16は値引き終了に伴って発売時の価格水準に戻り、iPhone17Eも今年初めの599ドルから100ドル高くなった。
新製品の投入後に旧モデルを値下げするのが従来の手法だっただけに、今回の価格改定は異例の動きといえる。Appleは今年、メモリやストレージの価格上昇を受け、MacやiPadの一部製品ですでに価格を引き上げている。ティム・クックCEOも6月、メモリとストレージの価格上昇を受け、値上げは避けられないとの見方を示していた。
メモリやストレージの価格上昇については、AIデータセンターの拡大で関連部品の需要が急増したことが背景にあるとみられている。Appleも、急激な部品価格の上昇をこれ以上自社で吸収するのは難しいとの立場を示していた。
今回の調整で、iPhone全体の価格帯は一段切り上がった。旧型モデルを選ぶ消費者も、新製品と同様に従来より高い価格での購入を迫られることになった。