米外食チェーンのSteak ’n Shakeは、ビットコイン決済の導入後も売上成長が続いているとして、2026年第3四半期時点の加盟店の既存店売上高が前年同期比19%増になったと発表した。
米メディアのCryptopolitanが9日(現地時間)に報じたところによると、同社は前日にX(旧Twitter)でこの数値を公表した。ただ、第3四半期はまだ終了しておらず、親会社Biglari Holdingsが米証券取引委員会(SEC)に提出した開示資料に基づく実績値でもないため、現時点では暫定的な会社発表とみられる。
もっとも、親会社の開示資料でも増収基調は確認できる。Biglari Holdingsによれば、2026年第1四半期の米国既存店売上高は直営店が前年同期比10%増、加盟店が約13%増だった。第2四半期は直営店が11.9%増、加盟店が14.5%増で、米国既存店売上高全体では13.8%増となった。
同社はこうした伸びをビットコイン導入と関連付けている。Steak ’n Shakeは2025年5月、米国内店舗でライトニングネットワークを通じたビットコイン決済の受け付けを開始した。決済事業者のSpeedは、米国内393店舗に同システムを導入。同社は、ビットコイン決済の手数料がクレジットカードに比べて最大50%低下したとしている。
一方で、ビットコイン決済が売上増にどの程度寄与したかは開示されていない。親会社は2025年の業績改善要因として、料理の品質向上やマーケティング施策の効果も挙げている。ビットコインによる注文件数や売上寄与額も明らかにされておらず、導入と売上成長の直接的な因果関係は確認できない。
Steak ’n Shakeは、顧客から受け取ったビットコインを戦略準備金に組み入れ、時給制スタッフのボーナスにも活用している。ただ、暗号資産決済市場全体ではステーブルコインの存在感が高まっている。CoinGateの集計によると、2026年上半期の決済シェアはUSDCが22.1%となり、ビットコインの21%を初めて上回った。