Zcash相場は現物買いに加え、ETFオプションの取引開始や未決済建玉の増加も材料視されている。写真=Shutterstock

Zcash(ZEC)が1290ドル台まで上昇し、2016年11月以来の高値を付けた。大口投資家の買いに加え、デリバティブ市場への資金流入やETF関連商品の拡大が相場を押し上げている。U.Todayが9日に報じた。

Zcashは9日の取引で一時1290ドルを記録した。足元では24時間前比10.55%高の1282ドルで推移し、週間上昇率は57.23%、過去1年の騰落率は2413%に達した。CoinGeckoのデータによると、直近30日間の上昇率は154%だった。

今回の急騰で、時価総額は216億2000万ドルまで拡大した。

上昇基調が鮮明になったのは、9月初めに強気ペナントを上抜けてからだ。Zcashは3日に804ドルまで下げた後に反発し、6日には1257ドルまで上昇。その後はいったん調整したものの、買いが再び優勢となり高値を更新した。

需給面では、大口投資家の買いが目立っている。Lookonchainによると、同一の「クジラ」に関連するとみられる3つのウォレットが、3700ETH(約923万ドル)と200万USDC(約200万ドル)を投じ、合計8994ZECを取得した。

買い付け総額は1123万ドル相当で、これらのウォレットはなお買い増しを続けているという。

デリバティブ市場でも、資金流入を示す動きが出ている。直近24時間でZcashの未決済建玉は15.47%増の29億1000万ドルに拡大した。CoinGlassのデータでは、同期間のショートポジションの清算額は1152万ドルに上り、ロングポジションの清算額は233万ドルだった。

ショートカバーが上昇を加速させた可能性がある。

加えて、米上場のプライバシー資産ETPとして初めて、オプション取引も始まった。Zcash ETFのオプションはニューヨーク証券取引所で取引を開始した。ティッカーは「ZCSH」で、運用資産は発表時点で5億ドルを超え、55万ZEC超を保有している。

GrayscaleのZcash ETFは8月25日、NYSE Arcaでティッカー「ZCSH」として取引を開始した。暗号資産ウォレットを持たなくても、証券口座を通じてZECに投資できる商品だ。現物買い、デリバティブ市場への資金流入、ETF関連商品の拡大が重なり、Zcashの上昇ペースは一段と速まっている。

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