B2B向けの営業・マーケティング支援AIを開発する米Clayが1億1500万ドルを調達し、企業価値は71億ドルとなった。米New York Timesが9日(現地時間)に報じた。
報道によると、今回の企業価値は2025年8月の前回ラウンド時から2倍超に拡大した。
資金調達は大手資産運用会社のWellington Managementが主導した。Sequoia Capital、a16z Perennial、DST Global、Alphabetの投資部門CapitalGも参加した。Wellington Managementは、数年内の上場が見込まれるスタートアップへの投資で知られる。
Clayはこの1年、自律型のAIエージェント開発に力を入れてきた。同社のエージェントは、企業の成長戦略に関わる業務を自動化し、見込み客の発掘や営業アプローチの立案を支援する。Sequoia Capitalのパートナー、アルフレッド・リン氏は、Clayの製品について「自己学習するエンジン」へと進化しつつあると述べた。
業績の拡大ペースも速い。創業者兼最高経営責任者(CEO)のカリム・アミン氏は、今四半期の年換算売上高が約2億ドルに達する見通しを明らかにし、前年同期比で大幅に伸びたと説明した。
共同創業者でオペレーション責任者のバルン・アナンド氏は、今年度末までに年換算売上高が2億4000万ドルに達し、来年には倍増するとの見通しを示した。
アミンCEOは、資金消費を抑制しており、今年は一時的ながら黒字も確保したと説明した。
顧客基盤の拡大も進んでいる。AnthropicはClayのツールを使い、潜在顧客の調査を自動化しているという。Airbnbは体験事業のホスト開拓に、DoorDashは従業員向け昼食プログラムの導入候補企業の探索に、それぞれClayを活用している。
Wellington Managementでテクノロジー投資を担当するロブ・マチョーニ氏は、「Clayの事業機会は非常に大きい。既存の営業ツールの枠に収まらないことが、ますます鮮明になっている」と語った。