AIアシスタント「Instinct」は9日(現地時間)、ユーザーに代わってメール対応をこなす専用メール機能の提供を開始した。TechCrunchによると、ユーザーの受信箱を介さず、Instinctが専用メールアドレスを使ってアカウント登録や各種問い合わせを進められるようになった。
Instinctの創業者ノア・シン氏によれば、この専用メールアドレスを通じて、Instinctはサービスの会員登録やアカウント管理、事業者への問い合わせ、フォローアップ確認を直接実行できる。飲食店への特別な要望の伝達や、事業者への空き状況の確認、タスク完了に必要なサービス登録にも対応するという。
ユーザーは、そのたびにログインや認証情報の入力に関与する必要がない。Instinctは先週、1Passwordとの連携にも対応し、既存アカウントへのログイン支援機能を追加していた。
作業に必要なメールをInstinctへ転送して処理を任せることもできる。例えば商品の返品を依頼する場合、注文確認メールをInstinctの専用アドレスに転送すればよい。Instinctはカスタマーサポートに注文情報を伝え、返品・交換の可否を確認したうえで、印刷用の返品ラベルを取得してユーザーに返す。
長いやり取りの整理にも対応する。ユーザーはInstinctをグループメールに加えたり、長文のメールスレッドを転送したりして、やり取りの整理や追跡を任せられる。Instinctは未決の判断事項や日程、必要な後続作業を整理し、ユーザーの判断が必要な場合にのみ確認を求める。
一方で、簡単な用件のたびに個人のメールアドレスや電話番号を繰り返し渡さずに済む利点がある半面、企業側から見ると、実際に誰とやり取りしているのかが見えにくくなる可能性があるとTechCrunchは伝えている。
Instinctはこのところ機能拡張を続けている。最近では、現在地を把握し周辺の事業者や飲食店を探したり、経路を案内したりする機能を追加した。ユーザーの位置情報履歴に関する質問にも答えられるようにしたという。8月にはStripeと提携し、旅行や授業、約束の予約、商品購入の処理にも対応した。