Amazonは、企業向けAIアシスタント「Amazon Q」のデスクトップ版をmacOSとWindows向けに正式提供した。メールやカレンダー、メッセージ、CRM(顧客関係管理)などにまたがる業務情報を1画面に集約し、通知の整理や定型業務の自動化を支援する。SiliconANGLEが9月9日、報じた。
Qは、複数の業務システムに分散したデータや記録、会議、フォローアップ、チャットを一元的に把握できるようにする。反復的な作業はバックグラウンドで処理し、ユーザーが優先的に対応すべき重要度の高い項目を前面に出す仕組みだ。
Amazonは、生産性向上ツールの増加に伴ってデータが各サービスに分散し、業務の全体像を把握しにくくなっていると説明する。Qは業務情報を単一の画面に集約したうえで、優先度の低い項目や、要約・箇条書きで処理できる内容、即時対応や返信が必要な内容をAIエージェントが選別するという。
通知管理も中核機能の一つだ。Qは、ユーザーが現在進めている業務に関連する通知を優先表示する。例えば、メールで活発にやり取りしている案件や、Qのチャットで扱っている内容、ユーザーが最優先に設定したプロジェクトに関する通知などが対象となる。優先度の低い通知は別領域にまとめ、後から見直せるようにする。
デスクトップアプリを閉じた後も、エージェントは動作を続ける。ユーザーは自律型エージェントを設定することで、夜間に届いたメールの要約を朝の受信箱確認前に受け取ったり、毎週月曜日に週次レポートの要約を自動で受け取ったりできる。デスクトップとモバイルの間でも、同じ作業フローを継続できるとしている。
QはAmazon Web Servicesのインフラ上で稼働する。Amazonによると、企業データはファイアウォール内に保持され、対話ログはCloudWatchとCloudTrail上で、外部に公開されない形で監査可能な状態に管理される。