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Marvell Technologyの株価が過去1年で241%上昇した。AIインフラ投資の拡大を追い風に業績期待が高まる中、同社のマット・マーフィーCEOは、競争力の源泉として価格や性能だけでなく、長年にわたって築いてきた顧客からの信頼を挙げた。

CNBCが9月8日(現地時間)に報じたところによると、マーフィー氏は足元の株価上昇について、AI関連市場全体で積み上げてきた信頼が大きく寄与しているとの認識を示した。

同氏は、大手ハイパースケーラー向け市場では価格や性能だけで受注が決まるわけではないと強調した。「この市場は、大手ハイパースケーラーと周辺エコシステムの双方が信頼を基盤に動いている。信頼は当社のブランドを支える中核的な要素だった」と述べた。

Marvell Technologyはこの1年、AIインフラ拡大の流れに乗り、3月にNVIDIAとの協業を拡大し、8月にはGoogleと提携した。一方、同期間の競合のBroadcomの株価上昇率は6.6%にとどまった。Marvell Technologyはこうした追い風を受け、AI関連の顧客基盤を広げて存在感を高めている。

同社の強みとして挙げられるのが、特定顧客や特定のチップアーキテクチャに依存しすぎない事業構造だ。マーフィー氏は、ハイパースケーラー各社が重視しているのは、複雑化する半導体を期限内に大規模供給できるかどうかだと説明した。

同氏は「顧客は、エンジニアリングチームと企業が実際にチップを納期通りに投入できるか、経営陣が率直に向き合えるか、生産能力と供給体制が十分に裏付けられているかを見ている」と語った。

こうした評価は、AI関連市場全体での事業拡大にもつながっている。マーフィー氏は、Marvell Technologyが米国の主要ハイパースケーラー4社すべてにカスタムシリコンを供給しており、光通信接続製品についても業界全体に販売していると明らかにした。

現在の同社の立ち位置については、「われわれは実質的に、この市場のスイスのような存在で、あらゆる企業と取引している」と表現した。

業績見通しにも、こうした事業構造が反映されている。FactSetによると、Marvell Technologyのデータセンター売上高は2027会計年度に60%増、2028会計年度にも61%増となる見通しだ。

投資家の関心は、同社が10月初旬に開催予定の投資家向けイベントで、長期の財務目標を追加で示すかどうかに集まっている。

Marvell Technologyは8月、Googleと複数年の技術供給契約を締結した。Googleはこれまで、Broadcomにとって最重要顧客級のカスタムチップ顧客とみなされてきた。

一方、同日にはAmazonとQualcommが新たな協業関係を発表しており、ハイパースケーラー向け受注を巡る競争が一段と激しくなっていることも浮き彫りになった。

マーフィー氏は競争激化についても冷静な見方を示した。「競争の激しい市場であることは確かだ」とした上で、「米国のすべてのハイパースケーラーと、関連するエコシステム全体の中で築いてきた現在のポジションに強い自信を持っている」と述べた。

10月の投資家向けイベントでは、Googleとの契約を踏まえた受注構成の変化や、顧客分散戦略をMarvell Technologyがどこまで具体的に示すかが焦点となる。

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