Chainlink(LINK)が上昇基調を強めている。6月下旬の安値から一時95%近く上昇し、値動きの強さではXRPを上回った。ただ、時価総額ではなお大きな開きがあり、足元では短期的な過熱感を警戒する見方も出ている。
ブロックチェーンメディアDecryptoが8日(現地時間)に報じたところによると、LINKは6月26日に7.02ドルまで下落した後に反発し、前日には13.68ドルまで上昇した。約8カ月ぶりの高値。その後はやや調整し、足元では12.67ドル前後で推移しているが、6月安値からはなお80.48%高い水準にある。
こうした上昇を受け、LINKとXRPの値動きの比較にも関心が集まっている。同じ期間でみると、上昇率はLINKの方が大きい。XRPは6月26日の1ドルから8月22日に1.68ドルまで68%上昇したが、その後は1.39ドル水準まで下落し、安値比の上昇率は約39%まで縮小した。これに対しLINKは、反発後の上昇分の多くを維持している。
もっとも、時価総額では差が大きい。LINKの時価総額は約94億5000万ドルで、暗号資産市場全体では13位。一方のXRPは約869億1000万ドルで5位につける。LINKがXRPに近い時価総額に達するには、現在から約820%の成長が必要になる。流通枚数が現在水準のままだとすれば、LINK価格は約116ドルまで上昇する計算だ。
一方で、短期的な過熱感を示すシグナルも出ている。暗号資産アナリストのアリ・マルティネズは、LINKが約7ドルから13ドルまで約95%上昇した後、いったん調整局面に入る可能性があると指摘した。週足チャートではTDシーケンシャル指標が売りシグナルを示しており、利益確定売りが出やすい局面との見方を示した。
オンチェーン指標にも弱さがみられる。100万ドル超のLINKを対象とする大口投資家(クジラ)の取引件数は、直近2週間で約59件から10件前後まで急減した。大口投資家の売買活動が大きく鈍った格好だ。
取引所への資金流入も警戒材料になっている。LINK約175万枚が取引所に移され、取引所保有量は2億6925万枚から約2億7100万枚に増えた。一般に取引所保有量の増加は、市場で売却され得る供給量の増加を意味すると受け止められやすく、短期的な売り圧力につながる可能性がある。
一方、XRPについてはテクニカル面で反発余地が残るとの分析もある。マルティネズは、XRPが時間足チャートで下降三角形を形成していると指摘。1.40ドルを上回って時間足の終値が確認されれば、上方向へのブレイクが視野に入り、その後は1.46ドルまで上昇する可能性があるとみている。
短期的には、LINKとXRPで値動きが分かれる可能性がある。LINKはこの2カ月でXRPを上回る上昇率を記録した半面、大口取引の減少と取引所流入の増加が調整リスクとして意識されている。XRPは明確な反発シグナルこそまだ確認されていないが、1.40ドルを明確に上抜けられるかが次の上昇モメンタムを左右する分岐点となりそうだ。