Coinbase(写真=Shutterstock)

CoinbaseのXRP残高がリッチリスト上で急増し、同社は3位に浮上した。ただ、実際に55億XRPが新たに流入したわけではなく、XRPScanによるウォレットのラベリング見直しが反映された結果だった。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが8日(現地時間)に報じた。今回の変動は、大規模な買い付けや入金ではなく、XRPレジャーのエクスプローラー「XRPScan」によるウォレット識別更新に伴う再集計によるものだという。

発端は、XRPリッチリストを追跡するボットが時間単位の更新で、CoinbaseのXRP残高が55億6916万5957XRPに膨らんだと示したことだった。買い増しの発表や大口資金流入の兆候が見当たらなかったため、市場では増加の背景に注目が集まっていた。

これに対しXRPScanは、Coinbaseが55億XRPを新たに取得したわけではないと説明した。そのうえで、これまで未識別だったCoinbase関連のウォレット146件を新たに識別し、ラベル付けを完了したと明らかにした。分散していた保有分がCoinbaseとしてまとめて計上され、リッチリスト上の残高が一気に増えた形だ。

この調整により、CoinbaseはXRPリッチリストで3位に浮上した。現在は152アカウント、計56億8363万5165XRPがCoinbase保有分として集計されており、XRP供給量全体の5.684%を占める。2位のUpbitは12アカウントで64億1606万0312XRP、4位のBinanceは18アカウントで26億0823万7482XRPを保有している。

首位はRippleだ。Rippleは26アカウントで37億8113万1458XRPを保有するほか、別途357億XRPをエスクローで管理している。Coinbaseの順位上昇は実際の資金移動ではなく、識別精度の改善によるものだった。リッチリストを読む際には、ウォレットのラベリング変更も併せて確認する必要があることを示したといえる。

今回の見直しは、XRPScanが2026年8月に実施したプラットフォーム改修の流れに沿うものでもある。XRPScanは、Coinbaseウォレットの統合について、より簡潔で正確なデータ報告に向けた取り組みの一環だとしている。自動追跡アカウントは時間単位で大口ウォレットの変化を反映するため、所有者の識別が変わると残高が急増したように見える場合があるという。

一方、XRPレジャー側の技術アップデートも進んでいる。Permission Delegationは、Cantina Securityによる独立したセキュリティレビューとXRPレジャーの品質保証テストを通過した。XRPScanのデータによると、大型修正案パッケージ「fixCleanup3_3_0」は、検証者の支持率が基準を維持すれば、今後2日以内にXRPレジャーのメインネットで有効化される見通しだ。

あわせて、「Batch」修正案も過半数確保に近づいている。現在の合意率は71.43%で、有効化の目安となる80%に接近している。Coinbaseの残高急増を巡る議論は集計変更として整理されつつあり、市場の関心はXRPレジャーの今後のネットワーク更新と主要ウォレットデータの整合性に移りつつある。

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