Broadcom傘下のVMwareが、サーバ仮想化製品「vSphere Standard」の刷新版を近く投入する見通しだ。米IT系メディアのThe Registerが9月2日(現地時間)、報じた。
報道によると、vSphere Standardはここ数年、大きな更新がなく、2023年のBroadcomによるVMware買収後は積極的な訴求もほとんど見られなかった。
VMwareはこの3年間、プライベートクラウド基盤「VMware Cloud Foundation(VCF)」の拡販に注力してきた。vSphere Standardや廉価帯の「vSphere Enterprise Plus」は製品ラインアップに残されていたものの、公式サイトでの扱いは限定的だったという。
The Registerは、VMwareと販売パートナーが、これら低価格帯製品のサブスクリプション更新見積もりを提示しなかったり、代わりにVCF導入の見積もりだけを示したりするケースがあったと伝えている。
Broadcomが提供する別の小規模向けバンドル「vSphere Foundation」についても、すでにVCFを導入している顧客が一部の拠点で小規模製品を必要とする場合に限り、事実上、例外扱いで提供されていたとしている。
一方で、vSphere Standardの利用を打ち切る動きは限定的だった。ただ、VCF導入の必要性やコスト負担を踏まえ、代替策の検討を迫られる企業は少なくなかったとThe Registerは報じた。
VMware Cloud Foundation事業部の最高製品責任者、ポール・ターナー氏は年次カンファレンス「Explore」でThe Registerの取材に応じ、営業チームが顧客をVCFへ誘導していたインセンティブ構造を是正したと説明した。ターナー氏は「これまでVCFに過度に偏っていた」と認めた。