シカゴ商品取引所(CME)グループが、XRP先物の建玉でBinanceを上回り首位に立った。先物市場全体の建玉が減少する中でも、現物ETFへの資金流入や機関投資家の参加拡大を背景に、規制市場へ資金が向かう流れが強まっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicは1日、XRPの反発局面で、規制市場を通じたプロ投資家の取引が急増したと報じた。
CoinGlassの集計によると、1日時点のCMEのXRP先物建玉は約41万XRP相当で、名目ベースでは約5億3000万ドルだった。Binanceは約37万5000XRP相当、約5億1000万ドルで続いた。CMEのシェアはXRP先物市場全体の約17%に達し、8月中旬の約10%から約2週間で7ポイント拡大した。
増加基調も鮮明だ。CMEの建玉は8月17日の2億8400万XRPから8月31日には3億8700万XRPへと約36%増加した。同じ期間にXRP価格は0.99ドルから1.38ドルへ上昇し、上昇率は約40%に達した。価格回復が進む中、CMEは1日に名目建玉でBinanceを逆転した。
一方で、先物市場全体の建玉は縮小した。全取引所合算のXRP先物建玉は、8月17日の約27億7000万XRPから8月31日には約23億4000万XRPへと約16%減少した。CMEを除く取引所のポジションは同期間に合計で約5億3300万XRP減り、減少率は21%となった。
こうした動きは、今回の上昇局面の特徴を示している。一般に相場が大きく上昇する局面ではレバレッジポジションも積み上がりやすいが、今回はXRPが約40%上昇する一方で、先物建玉はむしろ減少した。海外取引所の投機的なレバレッジへの依存は相対的に低く、現物需要やプロ投資家の資金流入が相場を支えた可能性がある。
上場投資信託(ETF)の資金フローも同様の傾向を示した。XRP現物ETFは8月28日までの週に1億1049万ドルの純流入を記録した。2026年に入ってから最大の週間流入で、累計純流入額は約16億6000万ドルに拡大した。
Goldman Sachsも第2四半期にXRP現物ETF市場へ再参入した。第2四半期の13F報告書によると、同社はXRP現物ETF5本にまたがって約8740万ドル相当のエクスポージャーを保有した。開示資料ベースでは、言及された機関の中で最大規模の保有とされる。
もっとも、プロ投資家のポジションが一方向に傾いたわけではない。米商品先物取引委員会(CFTC)の8月25日時点のデータでは、レバレッジファンドはロング892契約、ショート3206契約を保有し、約1億1600万XRP相当のネットショートとなった。前週の約5700万XRP相当のネットショートからは拡大している。ただ、この数値だけでヘッジファンドが単純にXRPの下落に賭けていたとみるのは難しい。
その一方で、ディーラーと資産運用会社は買い越しを拡大した。ディーラーはネットロングのエクスポージャーを約6000万XRP増やし、資産運用会社も約2800万XRPのロングエクスポージャーを積み増した。XRP市場では、規制された投資手段と機関投資家の存在感が一段と強まっている。