Appleの新最高経営責任者(CEO)ジョン・ターナーズ氏が、就任初日に従業員向けのメッセージを送り、来週の新製品イベントについて「大きな発表になる」との見方を示した。9日に予定する年次イベントでは、新型iPhoneやApple Watchの発表が有力視されている。
The VergeとCNBCによると、ターナーズ氏は1日(現地時間)、従業員宛てのメッセージで「来週、大きな発表がある」「本当に驚くべきイベントになる」と述べた。あわせて、準備を進めてきた従業員に謝意を示し、これまでの貢献をたたえたという。
Appleは9日に年次の新製品発表イベントを開く。発表内容の詳細は明らかにしていないが、市場では新型iPhoneとApple Watchがお披露目されるとの見方が強い。
なかでも、折りたたみ型の「iPhone Ultra」やiPhone 18 Proモデルが登場する可能性が取り沙汰されており、新CEOの初舞台として市場の関心を集めている。
今回のイベントは、ターナーズ氏がティム・クック氏の後任として正式にCEOへ就任した直後に開かれる初の大型製品イベントとなる。新製品の発表に加え、新体制の方向性を示す場としても注目される。
クック氏はこれまで主要な新製品発表の場で自ら登壇し、製品戦略を説明してきた。ターナーズ氏にとっても、今回のイベントは消費者や投資家にリーダーシップを示す機会になるとの見方が出ている。
ターナーズ氏はメッセージの中で、前任のクック氏にも謝意を表した。経営トップ交代の過程で多くの知見と経験を共有してもらったとし、長年の貢献を高く評価した。
クック氏はCEO退任後も会長としてAppleへの関与を続ける。
ターナーズ氏はAppleで25年にわたり勤務し、直近ではハードウェア部門を率いてきた。エンジニア出身の経営者として、今後はソフトウェアとハードウェアに加え、財務や法務を含む全社運営を統括する。
一方、新CEOの前には課題も多い。生成AIを巡っては、Appleの戦略は市場の期待に見合う明確な成果をまだ示せていない。加えて、メモリ供給の不足や部品価格の上昇への対応も迫られている。
Appleはすでにメモリ需給の逼迫を理由にMacBookとiPadを値上げしており、今後はiPhoneの価格上昇につながる可能性も指摘されている。
次世代製品群の拡充も重要なテーマだ。Appleはスマートホーム機器やロボット、カメラ搭載AirPodsなど、新たな製品群を準備しているとされる。
ターナーズ氏はメッセージで「現在開発中の製品だけでなく、まだ誰も想像していない製品も共につくっていく」と強調した。
9日のイベントは、ターナーズ体制の方向性を占う最初の試金石となりそうだ。焦点は新型iPhoneのラインアップに集まる一方、AIや次世代デバイス競争でAppleがどの方向に進むのかにも注目が集まっている。