Appleが来週の9月イベントで初の折りたたみiPhoneを披露するとの観測が強まる中、端末仕様やソフトウェア機能、価格帯に関する新たな情報が浮上した。7.8インチの内側ディスプレイと5.5インチの外側ディスプレイを備え、MagSafeにも対応する見通し。OS面では、iOS 27をベースに画面分割など大画面を生かした機能強化が取り沙汰されている。
米ITメディア9to5Macが1日(現地時間)に報じたところによると、Bloombergのマーク・ガーマン氏はインタビューで、Appleの折りたたみiPhoneとされる「iPhone Ultra」の主要仕様や機能に言及した。
iPhone Ultraは、展開時に7.8インチの内側ディスプレイ、折りたたみ時に5.5インチの外側ディスプレイを搭載する見込み。プロセッサと通信チップには、Appleの最新プロセッサと最新モデムが採用されるという。
対応の有無が注目されていたMagSafeについては、継続採用される可能性が高い。ガーマン氏は「MagSafeは入る」と述べ、折りたたみiPhoneでも同機能が維持されるとの見方を示した。
折りたたみ端末は構造上、従来のiPhoneとは異なる設計が必要になるため、MagSafeが省かれるとの観測もあった。ただ、Appleは既存のiPhoneで築いてきた磁力式アクセサリーのエコシステムを引き継ぐ方向とみられる。
差別化の焦点として挙がるのが、ディスプレイとヒンジだ。折り目を抑えたパネルや液体金属ヒンジの採用が取り沙汰される一方で、折り目が完全になくなるわけではない可能性もある。ガーマン氏は、完全にしわが見えない水準ではないとしつつ、新しいSamsung Electronicsの折りたたみ端末と同等、あるいはそれ以上の耐久性を持つヒンジによって改善が見込めると説明した。
折りたたみ端末では、折り目の目立ちにくさとヒンジの耐久性が製品完成度を左右する。実機が公開されれば、Samsung Electronicsなど競合各社の折りたたみ端末と比較される公算が大きい。
ソフトウェア面では、大画面を生かしたマルチタスク機能の強化が見込まれる。iPhone UltraはiOS 27をベースに、iPadに近いアプリ配置や画面分割に対応すると予想されている。複数アプリの同時表示に加え、アプリ間のドラッグ&ドロップによるデータ移動も可能になるという。
こうした機能は、単なる大画面化ではなく、折りたたみディスプレイを生産性向上に結び付けるAppleの方向性を示すものとみられる。
発売時期についても前向きな見方が出ている。ガーマン氏は、iPhone Ultraの投入に関して好材料があると述べた。具体的な日付や四半期には触れなかったものの、発表から発売までの期間が過度に長引かない可能性を示唆したとみられる。
価格は従来の観測通り、高額になる見通しだ。初期価格は2000ドルを超える可能性が指摘されている。一般的なバータイプのiPhoneを大きく上回る水準で、Appleが初の折りたたみ端末を大衆向けではなく、超高価格帯のプレミアムモデルとして投入する可能性を示している。
今回浮上した情報からは、Appleが折りたたみ戦略をハードとソフトの両面から進めている構図がうかがえる。ハード面では折り目を抑えたディスプレイや液体金属ヒンジ、MagSafe対応を打ち出し、ソフト面ではiPadに近いマルチタスク体験を提供する方向だ。
来週のAppleイベントでは、正式な製品名に加え、折り目の見え方、ヒンジの耐久性、マルチタスク機能の実装水準、発売時期、価格が主な注目点となりそうだ。