新車のCarPlay対応車載ディスプレイに貼られた保護フィルムを巡り、貼ったままにするのも、自己判断で剥がすのもリスクになり得るとの指摘が出ている。車種ごとにディスプレイの素材や仕上げ、フィルムの役割が異なるため、一律に判断せず、まず仕様を確認することが重要だ。
米ITメディアのEngadgetは9月1日(現地時間)に、一部の車両では透明フィルムが熱で画面に固着し、ディスプレイを傷める恐れがあると報じた。見た目がスマートフォンやタブレットの出荷時フィルムに似ているため、そのまま保護用として使い続けても問題ないと受け止められがちだが、すべての車両に当てはまるわけではないという。
注意喚起のきっかけとなったのは、ある整備士がTikTokに投稿した動画だ。整備士はフィルムの取り外しを勧めたうえで、放置するとフィルムが伸びて画面に固着し、下地のディスプレイを傷める可能性があると警告した。修理費が数千ドル規模に膨らむおそれがあるとも説明している。
もっとも、この警告をすべての車両にそのまま当てはめることはできない。車両ごとにディスプレイの素材や表面処理が異なるうえ、貼られているものが輸送や納車までの保護を目的とした仮貼りフィルムなのか、継続使用を前提とした保護層なのかを見極める必要があるためだ。
仮貼りフィルムであれば、長期間貼ったままにすることで熱の影響を受け、固着の原因になる可能性がある。一方で、保護層を自己判断で剥がせば、かえって画面を損傷するリスクがある。
要するに重要なのは、貼られているフィルムの種類と役割を先に確認することだ。保護のつもりで残した対応が損傷につながる場合もあれば、逆に安易な剥離が故障の原因になる場合もある。
車載インフォテインメント画面の大型化やCarPlayの普及が進むなか、ディスプレイの損傷は見た目の問題にとどまらない。主要機能の操作性に影響する可能性もあり、修理費にも直結しかねない。
消費者としては、「貼ったままの方が安全」と決めつけるのではなく、まず自車に使われているフィルムが何なのかを確認する必要がある。車載ディスプレイはスマートフォンに似て見えても、管理方法まで同じとは限らない。取り扱いは車両ごとの仕様を踏まえて判断すべきだ。