Cloudflareは9月2日、同社のセキュリティプラットフォーム「Cloudflare Bot Management」に、継続学習型の検知エンジン「アダプティブ・インテリジェンス」を追加したと発表した。リアルタイムで検知ルールを生成し、攻撃側の時間的・金銭的コストを引き上げる狙いがある。
同社によると、アダプティブ・インテリジェンスは、Cloudflareのグローバルネットワークで処理する数兆件規模のリクエストを基に、リアルタイムのトラフィックに含まれる多様なシグナルを継続的に学習する。これにより、新たな脅威に対応する検知ルールをリアルタイムで生成できるという。
新たな攻撃手法や回避の試みを検知すると、防御ロジックを動的に調整する。自動化攻撃を継続的に仕掛ける攻撃者に対し、より多くの時間とコストを強いることを目指す。
主な用途として、常時稼働する防御体制の構築、反復的な攻撃試行の遮断、潜伏型攻撃の検知、正規ユーザーを保護しながら悪意あるアクティビティを見分けること、安全なアップデートの自動配信などを挙げた。
Cloudflareの最高技術責任者(CTO)、デイン・クネヒト氏は「攻撃を大規模化するコストが実質的にゼロに近いのであれば、防御の壁を高くするだけでは限界がある。最新のボット脅威に対応するには、攻撃者により大きなコストと労力を負わせるよう、構造そのものを変える必要がある」とコメントした。
さらに同氏は「従来の防御は固定的に動作するため、攻撃者が繰り返し分析し、回避手法を見つけやすい。一方でCloudflareのアダプティブ・インテリジェンスは、防御の仕組み自体を絶えず変化させる。攻撃者が得た知見を素早く無効化し、攻撃が大規模化する前に遮断できる」と説明した。