LG Electronicsは9月2日、Marriott Internationalと戦略的パートナーシップを結び、ホテルTVとクラウドベースの客室向けコンテンツ・サービス統合プラットフォームを共同開発すると発表した。ホテルTVの納入にとどまらず、協業領域をクラウド基盤まで広げる。
両社はこのほど、米メリーランド州ベセスダのMarriott International本社で、客室エンターテインメントと技術プラットフォームの高度化に向けた業務協約(MOU)を締結した。締結式には、LG Electronics北米地域代表のクァク・ドヨン副社長と、Marriottのドリュー・ピント最高技術責任者(CTO)兼最高収益責任者(CRO)らが出席した。
協約に基づき、Marriottは顧客体験やホテル運営のノウハウ、グローバルの技術インフラを基にサービスの方向性を示す。これに対しLG Electronicsは、クラウドプラットフォームの開発に加え、客室内デバイスの統合管理や運用面の技術支援を担う。
新プラットフォームは、米国とカナダのMarriott系ホテル40施設に先行導入する。その後は、Marriott傘下のグローバルホテルブランド全体へ順次拡大する方針だ。
ホテル運営者は、クラウドベースの管理ツールを通じて、個別客室のTVからホテル単位、グローバル展開する施設全体まで、機器の稼働状況を一元的に監視できる。コンテンツやアプリの遠隔更新にも対応する。
導入ホテルの宿泊客は、客室内のLGホテルTVで放送コンテンツやOTTコンテンツを利用できる。今後は、客室の温度や照明などの機能もホテルTVから操作できるようにする予定だ。
LG Electronicsは今回の提携を機に、客室エンターテインメント、デバイス管理、スマートサービスを含むホテル向けデジタルインフラ市場で事業領域を広げる構えだ。現在は、グローバルのホテル向けに「LG OLED TV」を含むホテルTV製品群のほか、客室環境に最適化した「LG Pro:Centric」プラットフォーム、自社OSのwebOSなどを提供している。
LG Electronicsのミン・ドンソンMS事業本部ID事業部長は「差別化したホテルTVの競争力に、クラウドとwebOSプラットフォームを組み合わせ、次世代スマートホテルに向けたトータルソリューションを継続的に提供していく」とコメントした。