画像=Intelliciaのロゴ

AI合成消費者技術を手がけるスタートアップのIntelliciaは9月2日、プレシリーズAで34億ウォンを調達したと発表した。

今回のラウンドはKakao Venturesが主導し、Murex PartnersとCapstone Partnersが参加した。

Intelliciaは、実際の消費者データを学習したAIが大規模な仮想消費者群「合成消費者」を生成し、アンケートやインタビューに回答するAIリサーチプラットフォーム「TheSurvey.ai」を提供している。

同プラットフォームは、従来は数千人規模のパネル募集が必要で、数週間から数カ月を要していた消費者調査を数時間に短縮できるという。必要に応じて反復検証も可能で、新製品開発やマーケティングにおける意思決定の迅速化を訴求している。

これまでにCJ CheilJedang、Pulmuone、Lotte Wellfood、Fursys Group、LG Uplus、BGFリテールなど韓国の主要企業と、130件超の顧客プロジェクトおよびPoCを実施した。PoCを行った顧客のうち60%超が年額契約へ移行したとしている。

Intelliciaのペク・スングク代表は、アジア7カ国でニュース向けAIパーソナライズ推薦技術を提供したDableの共同創業者。Dableを2021年にYanoljaへ売却した後、2025年2月にDableのメンバーとともにIntelliciaを設立し、合成消費者技術の商用化を進めてきた。

同社は今回の調達資金を、2026年Q4に投入予定のグローバルSaaSプラットフォームに充てる。2027年には米国や日本などへの本格展開を進める計画だ。事業領域はリサーチにとどまらず、シミュレーション分野へも拡大する。

合成消費者が買い物を行うAI店舗のデジタルツインソリューション「ParaStore」は、コンビニエンスストア「CU」を運営するBGFリテールとの実証を予定している。商品企画や陳列、店舗運営など、消費者調査以外のシミュレーション用途にも広げる方針だ。

ペク代表は「今回の資金調達を通じて、ワールドシミュレーション分野で差別化した技術的優位を築き、顧客企業の海外進出と製品投入の成功を支援したい」とコメントした。「アンケートにとどまらず、新たなニーズの探索やシミュレーションまで担う意思決定支援ソリューション企業を目指す」としている。

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