画像=BlackRockの「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」(fxleaders.com)

BlackRockが運用するビットコイン現物ETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」の設定来リターンが、Vanguardの代表的なS&P 500連動ETF「VOO」を上回った。運用資産も614億ドルに達しており、米国の現物ETF市場で存在感を強めている。

BlockchainメディアのBitcoin Magazineが9月1日付で報じたところによると、BloombergのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、同一期間で比較した累計リターンについて、IBITがVanguardの商品をわずかに上回ったと明らかにした。

Bloombergの集計では、2024年1月の設定以降、IBITのリターンは71%となり、VOOの66%を上回った。差は大きくないものの、ビットコイン現物ETFが米国の代表的な株価指数連動ETFを上回る成績を示したことは、市場で注目を集めている。

IBITは、米証券取引委員会(SEC)が2024年初めにビットコイン現物ETF11本を一斉承認した後、取引を開始した。これにより、米国の投資家はBlackRockのほか、FidelityやGrayscale、Morgan Stanleyなどが手がけるビットコイン連動商品にも投資できるようになった。

もっとも、資金流入ではBlackRockが大きく先行している。BlackRockによると、IBITの運用資産は現在614億ドル。これに対し、2位のFidelity「Wise Origin Bitcoin Fund」は約110億ドルにとどまる。

運用資産15兆ドル超のBlackRockは、2023年にビットコイン現物ETFを申請し、暗号資産市場の注目を集めた。IBITは、伝統的な投資家にとってビットコインへの投資手段として浸透しつつあり、日次の売買も他のビットコイン現物ETFと比べて活発だという。

バルチュナス氏はSNSへの投稿で、「IBITが設定来で70%のリターンに達するまでの道のりは、まるでジェットコースターのようだった」と指摘した。一方、VOOの値動きは相対的に緩やかだったとしており、IBITが高い収益率と引き換えに大きな価格変動を伴っていたことを示唆した。

直近の資金フローは、ビットコイン価格の反発とも重なった。8月17日から27日までの間に、投資家はビットコイン現物ETFに28億ドル超を投じた。これは、ビットコインが史上最高値を更新した2025年10月以降で最大規模とされる。

ETFへの資金流入再開は現物市場の需要を押し上げ、ビットコイン相場を支える要因の一つとみられている。ビットコインは先週、一時8万1281ドル(約1219万円)まで上昇した後に反落し、足元では7万7000ドル(約1155万円)前後で推移。24時間ベースでは約1.54%下落した。

ただ、直近2週間の上昇率は過去3年で最も高い水準にあり、この1カ月では30%近く上昇している。

市場の関心は今後、ビットコイン現物ETFへの資金流入が続くかどうか、また高いボラティリティを抱えながらもIBITのような商品が伝統的資産のETFに匹敵するリターンと資金吸収力を維持できるかに向かっている。現時点では、BlackRockがリターン、運用資産、取引規模の各面で優位を保っている。

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