写真=AI生成画像

AnthropicとOpenAIが、先端AIモデルの投入を相次いで進めている。高いコスト効率を武器に台頭するオープンソースモデル陣営、特に中国勢の追い上げをけん制できるかが注目される。

Anthropicは、最上位モデル「Fable」の改良版となる「Claude Fable 5.1」を投入した。あわせて、一部ユーザー向けの利用料金も引き下げた。

「Claude Fable 5.1」は9月1日に一般提供を開始した。一方、利用を限定する「Claude Mythos 5.1」は、サイバーセキュリティや生命科学分野で検証を受けた一部パートナーにのみ提供する。

Anthropicによると、Fable 5.1は6月に投入した前バージョンと比べ、コーディングや多段階の知的業務で性能を高めた。基本料金は、入力トークン100万件当たり10ドル(約1500円)、出力トークン100万件当たり50ドル(約7500円)で据え置いた。

その一方で、処理済み情報を再利用する際のコストは75%引き下げた。Axiosは、この値下げが長時間稼働するAIエージェントの運用コスト削減につながると報じた。

OpenAIも、新モデル「Astra」を近く投入する見通しだ。

元The Verge副編集長のアレックス・ヒースがOpenAIを取材した内容によると、同社は8月初旬、VIP顧客向けの非公開デモを実施した。Astraはその場で、複数のエージェントを同時に連携させながら数学の証明問題に取り組み、デスクトップソフトを高速に操作し、スライドや財務レビュー用の資料を作成する様子を示したという。

Astraは、数日から数週間にわたるタスクを処理し、修正内容を記憶したうえで、他のエージェントや人と協業できるよう設計された。サム・アルトマンCEOは「実際に意味のある新しいものを発明する最初のモデルになる」と語ったとされる。

リサーチ自動化の面でも、大きな進展があったとの評価が出ている。

OpenAIは、Astraの高度なサイバーセキュリティ機能について、一部テスターに限定して提供する方針だ。

Axiosによると、AstraはOpenAIが社内のサイバーセキュリティのリスク区分で「Critical」に分類した初のモデルという。OpenAIでリサーチ部門の副社長を務めるアメリア・グレイスは説明の場で、「Astraは人の介入なしに、多層防御を備えたシステムの未知の脆弱性を見つけ出し、悪用手法を開発できる」と述べた。

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