写真=Reve AI

AIトークン価格の代表指標が今週、過去最低を更新した。AI業界で価格競争が強まるなか、トークン単価の下落が続いていることを示す動きとして、CNBCが1日(現地時間)付で報じた。

市場情報会社SiliconDataが算出する「LLMトークン支出指数」は、8月31日に97セントまで低下した。2025年末に算出を開始して以降で最も低い水準で、今夏の高値時からは半値以下となった。同指数は、大規模言語モデル(LLM)の1トークン当たりの市場価格を日次で追跡している。

トークン価格の下落は、ChatGPTやClaude、Geminiといったチャットボットの利用コストを押し下げる。一方で、利用者の低価格志向が強まれば、モデル開発各社の価格決定力が弱まる可能性があるとCNBCは伝えた。

Cyz Groupの最高投資責任者(CIO)、シャルル・アンリ・モンショは、足元の下落要因として、MoonshotのKimi K3に代表される中国のオープンソースモデルの台頭を挙げた。

OpenAIも7月末、GPT-5.6の2つのモデルを値下げした。モンショはこのほか、他のフロンティアラボも、需要に応じて価格が変動する動的価格制のサービスを投入していると説明。こうした動きが、トークン市場価格に一段の下押し圧力をかけているとの見方を示した。

指数の下落は、IPOを検討しているAnthropicやOpenAIにとって、収益性の面で重荷となる可能性がある。さらに、トークン価格の低下は、NVIDIAやMicrosoftなどAIインフラに巨額投資を進めてきたビッグテック各社の投資収益率の見通しにも影響を及ぼしかねない。

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