Perplexity(写真=Shutterstock)

Perplexityは1日(現地時間)、Mac向けアプリに「ハイブリッドコンピュート」を追加した。機密情報はMac端末内に保持したまま、それ以外の処理をクラウドAIと分担させる仕組みで、データ保護と推論コストの抑制を狙う。米Engadgetが報じた。

ハイブリッドコンピュートは、1つのタスクをクラウド側のモデルとローカルの大規模言語モデルに振り分けて処理する機能だ。クラウド側ではOpus 5やGPT-5.6 Solなどが動作し、ローカル側ではユーザーのコンピュータ上で直接動くモデルが処理を担う。

活用例としてPerplexityは、弁護士が依頼人情報を外部に送信せず、進行中の案件と既存判例を照合しながら準備書面を作成するケースを挙げた。

PerplexityでMac製品を統括するジョン・スタフ氏は、ファイルのアップロードや情報送信の際、機密性の高い内容が含まれていないかを自動で検出し、クラウドへ送るかどうかを確認すると説明した。あわせて、ローカルに保持した方がよいファイルや情報を提案する機能も実装したという。

ユーザーは、処理をクラウドとローカルに振り分ける前に、どのファイルを端末内に残すかを自分で確認できる。この段階で使用するモデルも選択できる。

ローカルモデルはGemma E4BとQwon 35B 3.6の2系統に対応し、このうち1系統にはPerplexityが追加学習を施した。ローカルモデルの導入は、Macのターミナルを開かずにアプリ内で完結する。

処理開始後は、画面上にローカルCPU、GPU、メモリの使用量が表示される。サイドバーでは、そのタスクで消費したトークン数も確認できる。

個人端末上のローカルモデルが生成したトークンは課金対象外とする。結果表示後も追加の指示を続けて入力できるほか、iPhoneからタスクをキューに登録することも可能だ。

Perplexityは性能面について、生成品質では全面的にクラウドを使う方式の方が総じて優位だと説明する。一方で、最高性能よりもデータ保護やコストを重視するユーザーもいるため、作業内容に応じて選べるようにしたとしている。

対応環境は現時点で、macOS 15を搭載したApple Silicon搭載Macに限られる。推奨要件はユニファイドメモリ32GB以上。利用できるのはProおよびMaxの加入者、法人顧客としている。

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