AirPods 5は大幅なデザイン刷新ではなく、ラインアップ再編が焦点となる可能性がある。写真=9to5Mac

Appleが9月9日(現地時間)に開くイベントで、新型ワイヤレスイヤフォン「AirPods 5」を発表するとの見方が出ている。焦点は大幅なデザイン変更ではなく、アクティブノイズキャンセリング(ANC)対応の有無による2モデル展開になりそうだ。注目を集めていたカメラ搭載モデルは、今回の発表には含まれない可能性が高い。

9to5Macによると、AirPods 5はiPhone 18 Pro、Apple Watch Ultra 4、Apple Watch Series 12、iPhone Ultraとあわせて発表される可能性がある。

製品構成については、AirPods 5はカメラを搭載せず、ANC対応モデルと非対応モデルの2機種で投入される見通しだ。マーク・ガーマン氏もX(旧Twitter)で、そのような形で発売されるとの見方を示している。

一方、市場の関心を集めてきたカメラ搭載AirPodsは、今回のイベントでは見送られる公算が大きい。Appleのソフトウェア上で同モデルが動作する映像が最近流出し、早期投入への期待も高まっていたが、ガーマン氏はBloombergで、登場は2027年までずれ込む可能性があると伝えた。Appleの今年のAirPods戦略は、実験的なハードウェアよりも、既存ラインアップの再編に軸足を置く形になりそうだ。

投入時期を見ても、今回の世代交代は従来の更新ペースから大きく外れていない。初代AirPodsは2016年、第2世代は2019年、第3世代は2021年、第4世代は2024年に発売された。おおむね2〜3年ごとの更新サイクルを踏まえれば、2026年のAirPods 5投入は自然な流れといえる。

もっとも、現時点で新機種に関する情報はそれほど多くない。最近のリークや予測はカメラ搭載モデルに集中しており、標準モデルとなるAirPods 5の具体的な仕様はほとんど伝わっていない。このため、Appleが直前まで情報を厳重に伏せているというより、そもそも流通している情報が限られているとの見方が強い。

機能面では、健康管理機能と音響性能の改善が注目点となる。ガーマン氏は、AirPods Pro 3に搭載された心拍センサーがAirPods 5に採用される可能性は低いとみている。ただ、AppleはAirPodsに健康関連機能を段階的に追加する方針とされ、温度測定機能も候補に含まれるという。実際の搭載は確認されていないものの、オーディオ機器にとどまらず、個人向けヘルス機器としての機能拡充を目指す方向性は維持されている。

チップセットも不確定要素の一つだ。ガーマン氏は、Appleが低遅延化と音質向上を狙ったH3チップを開発していると伝えているが、AirPods 5への搭載時期は明らかになっていない。Appleは過去にも、H2チップをまずAirPods Proシリーズに投入しており、H3についても上位モデルを優先した後、標準モデルへ展開する可能性がある。

現時点で判明している情報を総合すると、AirPods 5は大規模なデザイン刷新よりも、ラインアップの細分化と一部機能の改良に重点を置いた製品となる可能性が高い。年初のAirPods Max 2発表時のように、当日になって新たな仕様が明らかになる余地はあるが、少なくとも現段階では、カメラのような大きな仕様変更より、価格帯と機能の差別化が焦点となりそうだ。詳細は9月9日のイベントで明らかになる見通しだ。

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