米予測市場プラットフォームのKalshi。写真=Kalshi

米国の予測市場を巡る州政府と連邦政府の権限争いで、新たな判断が示された。第9巡回区連邦控訴裁判所は8月28日、予測市場を手掛けるKalshiがネバダ州を相手取り求めていた、同州の賭博法適用の差し止めを退けた。

ニューヨーク・タイムズによると、裁判所はKalshiのスポーツイベント契約について、金融商品である「スワップ」には該当しないと判断した。ライアン・ネルソン判事は、当該契約は実質的にスポーツ賭博に当たり、州の賭博規制の適用対象になり得るとの見方を示した。

今回の判断は、予測市場に対する州政府の規制権限を認めたものと受け止められている。Kalshiは年初以降、選挙やスポーツ、リアリティー番組など幅広い事象の結果を対象とする商品を投入し、取引規模を急速に拡大してきた。

これを受け、米国では20州が、予測市場に既存の賭博法を適用できるかどうかを巡って訴訟に踏み切っている。

争点は、予測市場の「イベント契約」を金融商品として扱うべきかどうかだ。Kalshiは、当該契約は商品先物取引委員会(CFTC)の監督下にある金融契約であり、州政府は介入できないと主張してきた。

もっとも、今回の判断は、4月に示された第3巡回区連邦控訴裁判所の判断と食い違う。当時、フィラデルフィアに所在する同裁判所は、Kalshiのスポーツイベント契約を商品取引所法上のスワップと認定し、連邦規制が州法に優先すると判断していた。

CFTCは今回の判断について、第9巡回区連邦控訴裁判所の判断により、連邦控訴裁の間で見解の相違が生じたとして、連邦最高裁の判断が必要だとの立場を示した。一方、ネバダ州の司法長官は、州政府の規制権限を確認した判断だとして歓迎した。

Kalshiは再審理を申し立てる方針だ。

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