Bitcoinのイメージ写真=Reve AI

Bitcoinは8月に30%超上昇したものの、主要暗号資産取引所の現物出来高は約3年ぶりの低水準にとどまった。価格上昇が続く一方で、実際の売買は盛り上がりを欠いており、市場の強さに対する見方を慎重にする材料となっている。

CoinPostによれば、オンチェーン分析者のダークポストは8月31日、価格上昇と出来高の乖離が8月も続いたと指摘した。

CryptoQuantのデータでは、Bitcoinの現物出来高は7月とほぼ同水準の低調な状態が続いた。ダークポストは、約3年ぶりの出来高低迷だと説明している。Bitcoinが高値圏で推移していた2025年10月と比べると、今回の上昇局面では価格の伸びに対して売買参加が十分に追随していないという見方だ。

同氏は、Bitcoinが大幅に上昇しているにもかかわらず、投資家の参加度合いを映す現物出来高が伴っていないと分析。この傾向は8月も変わらなかったとしている。

取引所別では、Binanceの現物出来高が引き続き最大だった。ただ、規模は1980億ドル(約29兆7000億円)から440億ドル(約6兆6000億円)へ大きく縮小した。一方で、8月の出来高は7月比で16億ドル(約2400億円)増加した。ダークポストはこれを、出来高の減少に歯止めがかかる初期兆候だと評価した。

他の主要取引所でも低調さが目立った。Gateの現物出来高は534億ドル(約8兆円)から140億ドル(約2兆1000億円)に減少。Bybitも412億ドル(約6兆1800億円)から174億ドル(約2兆6100億円)へ落ち込んだ。3取引所平均の減少率は約70%に達した。

価格が上昇を続ける局面でも、実際の売買参加はなお弱いことが改めて確認された形だ。現物出来高は強気相場の持続性を見極める重要指標の一つとされるだけに、今回の数値は価格動向だけでは市場の過熱感や勢いを測りにくいことを示している。

もっとも、8月の現物出来高が7月並みを維持した点は、追加的な落ち込みが止まる可能性も示している。ダークポストは、夏場に投資家の関心が底を打った可能性があるとみている。今後、価格上昇に出来高の回復が伴えば、新たな強気相場入りを示す材料になり得るという。

市場の次の焦点は、足元の価格上昇が実際の取引拡大につながるかどうかだ。Bitcoin高が続いても現物出来高の回復が確認できなければ、現在の上昇局面の持続力を巡る慎重な見方は残りそうだ。逆に主要取引所で現物出来高が持ち直せば、足元の価格の強さを見極める手掛かりになりそうだ。

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