Hyundai Motor Securitiesは9月1日、投資銀行(IB)部門を再編し、「構造化金融本部」と「企業金融本部」の2本部体制に移行した。PF(プロジェクトファイナンス)や代替投資を中心とする既存事業の安定性を高めるとともに、債券資本市場(DCM)を足がかりにIPOやM&Aへ事業領域を広げる。
今回の再編では、従来のIB本部を「構造化金融本部」に改称した。PFや代替投資に経営資源を集中し、リスク管理を前提に優良案件へ絞り込む選択と集中を進める。
構造化金融本部長には、これまでIB本部を率いてきたカン・ドクボム本部長を充てた。
あわせて、企業金融機能を切り出した「企業金融本部」を新設した。企業金融本部長には、クレジット債市場で経験とネットワークを積んだイ・イナム専務が就いた。
企業金融本部の傘下には「企業金融1室」と「企業金融2室」を置く。企業金融1室には「DCM1チーム」「DCM2チーム」を配置し、債券引受や案件ソーシング力の強化を図る。
企業金融2室には「カバレッジ1チーム」「カバレッジ2チーム」を設け、法人営業の裾野を広げる。本部直轄では「企業金融支援チーム」も新設し、関連業務を支援する。
同社は今後、構造化金融本部の収益基盤を維持しながら、企業金融事業を段階的に拡大していく方針だ。
まずはDCM事業を育成し、普通社債の営業を強化する。その上で、将来的にはIPOやM&Aなど株式資本市場(ECM)分野へ事業範囲を広げる考えだ。
同社関係者は「今回の組織改編は、急変する事業環境に対応し、各事業領域の専門性を最大化するための措置だ」とした上で、「中長期的には、当社のIB競争力を一段と高めていく」と述べた。