画像=Dassault Systemes

Dassault Systemesは9月1日、ライフサイエンス事業の強化に向け、AIネイティブのコンプライアンスプラットフォームを手掛けるArisGlobalの買収で最終合意したと発表した。規制業務やリアルワールドエビデンス(RWE)管理の機能を取り込み、統合データ/インテリジェンス基盤の拡充を図る。

買収対価は約18億ドル。取引完了時に現金で支払う。これに加え、今後数年にわたり、AI関連売上目標の達成度に応じて最大2億ドルを追加で支払う。

同社によると、ArisGlobalのプラットフォームは200社超の顧客に導入されており、世界上位50社のバイオ医薬品企業のうち半数が含まれる。顧客には、バイオテック企業、医療機器企業、臨床試験受託機関(CRO)、各国の保健当局などが含まれる。

同プラットフォームは規制対応を前提に設計されており、企業のミッションクリティカルな業務に深く組み込まれている。年間1200万件超の患者安全性報告を処理しているという。

Dassault Systemesは、新薬発見、臨床試験、製造、品質分野で培ってきた知見に、ArisGlobalの規制業務とRWE管理の機能を組み合わせることで、ライフサイエンス分野での事業拡大を進める方針だ。

あわせて、治療薬のライフサイクル全体を通じてデータを継続的に結び付け、活用する「継続的なエビデンス循環(continuous evidence loop)」の構築も進める。ライフサイエンス企業の効率向上と、より安全な治療薬開発を支援する統合データ/インテリジェンスプラットフォームの提供を目指す。

パスカル・ダロズCEOは「今回の買収は、分子と患者、そして実使用環境における治療成果を結び付け、ライフサイエンス産業を変革するというDassault Systemesのビジョンにおける重要なマイルストーンだ」とコメントした。

その上で「ライフサイエンス産業は、AIと精密医療を基盤とした新たなイノベーションの時代に入りつつある。一方で、業務の複雑さと規制要件は一段と高まっている」と述べた。

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