ITCENグループは9月1日、企業や公共機関の生成AI導入とAIエージェント活用を支援するセキュリティ製品「AgentGo Guard」の提供を正式に開始したと発表した。
同社は1月、グループ会社のITCEN CLOITを通じて、複数のAIエージェントを一元管理・連携し、実業務の遂行を支援するマルチAIエージェント管理プラットフォーム「AgentGo 2026」を発表している。
今回提供を始めたAgentGo Guardは、単独導入が可能なスタンドアロン型の製品。AgentGo 2026に加え、企業がすでに構築・運用しているAIエージェントやRAG環境とも連携できる。
生成AIやAIエージェントの導入が急速に広がる一方で、プロンプトインジェクション、機微情報の流出、ジェイルブレイクといった新たなセキュリティリスクへの懸念も高まっている。AgentGo Guardは、こうしたリスクの事前抑止を支援するという。
同製品には、韓国語環境および国際基準に対応した情報漏えい防止(DLP)機能も搭載した。金融決済院のCMS口座番号体系17種や国土交通部の車両番号の正規表現に対応するほか、韓国情報通信技術協会(TTA)の15分類、米国立標準技術研究所(NIST)、EU一般データ保護規則(GDPR)の基準に準拠した自然言語処理モデルを適用。韓国人の氏名、住所、住民登録番号などの機微情報を非識別化(マスキング)できるとしている。
導入環境は、クラウドなどのパブリックネットワークに加え、閉域網内のDockerおよびKubernetesにも対応する。AgentGo 2026だけでなく他社のエージェントプラットフォームとも連携でき、すでにAIエージェントを運用している企業でも追加のシステム改修なしにセキュリティ機能を追加できるとしている。
チョン・スンモITCEN Global AIイノベーションセンター長は「AgentGo Guardは、不適切表現やヘイト表現、プロンプトインジェクション、機密情報の流出、ハルシネーションによる虚偽情報を事前に統制する、エンタープライズAIの中核的な防衛線だ」とコメント。「企業がリスクを抑えながら安全にAIの生産性を最大化できるよう、積極的に支援していく」と述べた。