Metaplanet(写真=Reve AI)

日本の投資会社Metaplanetは8月31日、約1億8600万ドル相当のビットコイン2400BTCをCoinbase Primeへ移管した。足元では大口の移管が相次いでおり、市場では売却を巡る思惑も出ているが、同社は資産保管体制の見直しに伴う移動であり、売却を目的としたものではないとしている。

ブロックチェーンメディアのCryptopolitanによると、今回の移管は過去1週間で3回目の大口移動となる。ビットコイン価格が同社の平均取得単価を下回る局面で実施されたこともあり、市場の関心を集めた。

Arkhamのデータでは、今回の移管は約3時間の間に6回に分けて実行された。1回当たりの数量は103BTCから800BTC。このうち800BTCは、他の移動より約30分早く行われた。当時の価値は約6200万ドルだった。

Metaplanetは8月25日にも1000BTCをCoinbase Primeへ移しており、当時の価値は約7977万ドルだった。さらに28日には1350BTCを追加で移管し、規模は約1億800万ドルに上った。この1週間足らずで確認できる移管分は、少なくとも4750BTC、約3億7400万ドルに達する。ただし、Lookonchainが29日に明らかにした「24時間で3000BTC、約2億3700万ドルがCoinbase Primeに入った」とするデータとは一部重複している可能性がある。

こうした移管が繰り返されたことで、市場では売却の可能性を意識する見方も出ている。Coinbase Primeは、規制下のカストディサービスに加え、相対取引(OTC)や担保関連サービスも手掛ける。ビットコインは先週、7万8000ドル近辺で推移し、Metaplanetの平均取得価格である9万6191ドルを下回っていた。現行水準で売却すれば、損失計上につながる計算だ。

一方、同社経営陣は売却観測を否定した。サイモン・ゲロビッチCEOは、今回の移管について「カストディ管理上の単純な移動」であり、清算の意思を示すものではないと説明した。また、8月13日前後に3881BTCが移動したとされた件についても、実際には5014BTCを移したものだとし、同社の保有量は引き続き4万3000BTCだと述べた。

同社が公表している保有量も4万3000BTCのままで、最近のCoinbase Prime向け移管に伴う残高減少は確認されていない。3月にも4986BTCを再配置したが、売却にはつながらなかったという。

さらにMetaplanetは、Super League Enterpriseと進める米国のビットコイン財務プラットフォーム「Superplanet」に対し、2100BTCと現金250万ドルを拠出する計画も示している。現在の保有量ベースでは約4.9%に相当する。この計画の実行には、ナスダック関連書類の提出に加え、日米両国の規制当局の承認と、2026年第4四半期に予定されているSuper Leagueの株主投票を経る必要がある。

Metaplanetは「Bitcoin Treasuries」の集計で、上場企業として世界3位のビットコイン保有企業に入る。保有量はStrategyの84万447BTC、Twenty One Capitalの4万3514BTCに次ぐ水準だ。最近の大口移管が実際の売却につながるのか、それとも同社の説明通りカストディ上の再配置にとどまるのかが、当面の市場の焦点となりそうだ。

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