写真=聯合ニュース。釜山・北甲の補欠選挙に出馬していたハ・ジョンウ前大統領室AI未来企画首席が4月29日、釜山北区の九浦市場で商人と抱き合う様子

イ・ジェミョン大統領は30日、ハ・ジョンウ前大統領室AI未来企画首席を、大統領直属の国家AI戦略委員会副委員長に指名した。AI分野の専門性を踏まえた起用と受け止められる一方、補欠選挙での落選後に政府要職へ復帰する形となり、「回転ドア式人事」との批判も出そうだ。

国家AI戦略委員会は、大統領が委員長を務める国家AI政策の最高位の官民協議機関だ。AI政策や戦略の審議・調整を担う。

ハ氏の政府復帰は約4カ月ぶりとなる。イ政権で初代のAI首席を務めたハ氏は、在任中に「ハGPT」と呼ばれ、AI分野における大統領の側近と目されていた。

政権が掲げる「AI3大強国」入りの構想をはじめ、AIインフラ整備や産業育成など主要政策の設計にも関与してきた。

一方、ハ氏は4月27日に辞意を表明し、釜山北区甲の国会議員補欠選挙に出馬した。しかし、6月3日に実施された選挙では無所属のハン・ドンフン候補に敗れた。

落選直後からは、ハ氏の政府復帰観測が広がっていた。選挙後まもなく再起用説が浮上すると、野党を中心に「落選者救済の回転ドア式人事だ」との批判が出た。

さらに、ハン・ソンスク前中小ベンチャー企業部長官の国務総理起用に伴い、後任長官にハ氏が就くとの観測まで広がり、批判は一段と強まった。

その後、実際に政府要職への起用が決まり、当時の批判が再び取り沙汰されている。AI政策を担当していた高官が任期中に選挙出馬のため辞任し、落選後に大統領直属の国家AI戦略委員会の中核ポストに就く形となったためだ。

ただ、ハ氏の専門性や政策の連続性を考えれば、再起用は自然だとの見方もある。Naverなど民間でAI技術開発を主導し、初代AI首席として現政権のAI政策全般を統括してきたことから、政策理解が深いとみられている。

今回の人事を巡っては、発表時のブリーフィングでも「回転ドア式人事」との指摘が出た。これに対し、カン・フンシク大統領室秘書室長は「AI専門家として現場の専門性が認められている」としたうえで、「国家AI戦略委員会を立ち上げた人物であり、関連事項も正確に把握している」と説明した。

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