Naver Cloudは8月27日、LG CNSと組むコンソーシアムとして、韓国科学技術情報通信部と情報通信産業振興院(NIPA)が推進する「特化AI基盤モデル開発(サイバーセキュリティ分野)」事業に参加すると発表した。
コンソーシアムでは、「国家のサイバー防衛能力の内製化に向けたAI基盤モデル開発」をテーマに掲げる。AIモデルからインフラ、セキュリティ、データまでを一体で扱う、サイバーセキュリティ特化型モデルの開発を進める方針だ。
Naver Cloudは、原子力や金融などセキュリティ規制の厳しい分野で培った導入実績を生かし、基盤モデルの閉域網・オンプレミス環境への適用を担う。外部ネットワークから切り離された環境でも大規模言語モデル(LLM)を運用できるようにし、データの外部流出の抑制を重視する。
また、Naverのサービス運営で蓄積したセキュリティ監視・防御の知見に加え、公共クラウドセキュリティ認証(CSAP)に基づくデータ暗号化や分離技術も、モデル開発に活用する。
LG CNSは、レッドチーム、ブルーチーム、AIセキュリティチームといった専門組織に加え、産業別のAI転換(AX)事業で蓄積した経験を基に、モデル開発と実証を担う。LG Uplusなどグループ各社が保有する通信ネットワーク関連データも、学習に活用する予定だ。
コンソーシアムには、主幹機関のNaver Cloudを中心に、LG CNS、LG AI Research、LG Uplus、Logpresso、Sands Lab、Sparrow、S2W、ESTsecurity、Theori、Korea Aerospace Industries(KAI)、韓国水力原子力、金融保安院、韓国科学技術情報研究院(KISTI)、ソウル大学、高麗大学、韓国科学技術院(KAIST)など、産学研の計33機関が参加する。
Naver Cloudのキム・ユウォン代表は、「サイバー脅威がAIの活用によって高度化する中、防御体制についても独自のAI技術として内製化する必要がある」としたうえで、「国内のサイバー脅威環境に特化したセキュリティAIを開発する」と述べた。