画像=Coin360

ビットコインが反落した。FRBのウォシ議長がジャクソンホール会議で物価安定を最優先すると改めて示したことで、8万ドル目前まで高まっていた上昇期待が後退した。29日午前7時時点のCoin360によると、ビットコイン(BTC)は前日比3.43%安の7万7364ドルだった。

主要アルトコインも軟調だった。イーサリアム(ETH)は3.08%安の2425ドル、XRPは5.28%安の1.372ドル、ソラナ(SOL)は4.7%下落した。BTCドミナンスは59.15%だった。

ウォシ議長は28日(現地時間)、ジャクソンホール・シンポジウムで就任後初の講演に臨み、FRBの最優先課題として物価安定を掲げた。夏場の物価指標は予想を上回る内容だったとしつつも、基調的なインフレ動向が大きく変わったとは言えないと指摘。現在の金融環境についても、なお引き締め的だと断定するのは難しいとの認識を示した。

そのうえで、インフレ鈍化が目標に向かって進んでいると確信できることが必要だとし、そうでなければ追加対応が必要になると強調した。2%の物価目標については「揺るぎなく、交渉の余地はない」と明言。個人消費と雇用市場の底堅さも、金融引き締めを急いで緩める必要はないとの判断材料として挙げた。

市場では講演前、楽観が大きく広がっていた。米財務省が国債買い戻しの拡大を発表した後、ビットコインは6万4000ドル台から8万ドル目前まで急伸。一部アナリストの間では、ウォシ議長がハト派姿勢を示せば、8万3000ドルを上抜け、9万〜10万ドルに向かう可能性もあるとの見方が出ていた。

ただ、実際の講演内容はこうした期待に逆行した。発表直後には金の現物価格も4500ドルの節目を割り込み、3%下落して8月20日以来の安値を付けた。

ジャクソンホールでの講演がビットコイン相場に与える影響は、過去には総じて限定的だった。2018〜2025年の8回の講演のうち、パウエル議長の発言を受けて6%下落した2022年を除けば、相場反応の中央値は1%上昇だった。

今回は、ウォシ議長の任期下で初の主要講演だったうえ、市場の事前期待も大きかったため、反動も相対的に大きくなったとの見方がある。市場の次の焦点は、9月16日のFOMCに移っている。

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