Cardano(ADA)は8月末、短期チャートでデッドクロスが確認された。足元では反発基調にあるものの、上昇局面が一時的な戻りにとどまるとの警戒も広がっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが27日付で報じたところによると、Cardanoの短期チャートでは50日移動平均線(MA50)が200日移動平均線(MA200)を下抜け、短期的な売りシグナルが出た。
市場の関心を集めているのは、このシグナルが反発局面で現れた点だ。ADAは月初に11日間続いた下落基調を断ち切り、先週は4営業日連続で上昇した。
その後、22日には一時0.258ドル(約39円)まで上昇したが、高値を付けた後は上げ幅を縮小した。
もっとも、月間ではなおプラス圏を維持している。ADAは8月に入って26.10%上昇しており、7月の17%高に続く上昇となっている。
直近24時間では2.27%上昇し、週間でも9.61%高となった。ただ、先週の急騰後は主要暗号資産全体で利益確定売りが出ており、週次の上昇率はやや縮小した。
マクロ環境も重荷となっている。トレーダーの間では利上げを見込むポジションの積み増しが進んでおり、先週の暗号資産相場を支えた金利低下期待とは逆の流れになっている。
米連邦準備制度理事会(Fed)のケビン・ウォッシュは28日、ジャクソンホールで就任後初の基調講演を行う。市場では、9月15〜16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、金融政策に関するシグナルが示されるか注視している。
一方、Cardanoネットワークの処理能力を高めるアップグレード「Leios」は、初期マイルストーンを達成した。Leiosの「Earth」段階は、公開テストネットで41日間運用された後に終了した。
Cardanoの開発元Input Outputは、Leiosについて、セキュリティモデルを変更せずにCardanoの取引処理能力を現行上限から大幅に引き上げたと発表した。
Leiosは、メインネットの処理能力の約6倍に達した。安定稼働した最後の数日間には、チェーンに到達した総トラフィックの54%を処理したという。
実際のメインネットのトラフィックと比べると、取引件数は18倍、データ処理量は3.3倍だった。
足元のADA相場では、弱気の価格シグナルとネットワーク改善が交錯している。短期的にはデッドクロスに加え、利益確定売りや金利警戒が重荷となる一方、Leiosの検証結果はスケーラビリティ改善の進展を示す材料といえそうだ。
目先は価格調整が続くのか、それともネットワークアップグレードへの期待が改めて買いを呼び込むのかが次の焦点となる。