Anthropicは27日、AIエージェントが各種機器を操作し、機器と通信するための新たなインタフェース標準「モデル・ハードウェア標準(MHS)」を発表した。科学、ロボティクス、製造分野の一部組織を対象に、研究プレビューとして提供を始める。
CNBCが同日報じた。AnthropicはMHSを通じ、AIの活用領域をソフトウェアの枠を超えて物理的な装置へ広げる考えとみられる。
MHSは、プログラマブルなインタフェースを備えたあらゆる機器で動作するよう設計した。対象には、科学研究機器や先端製造設備も含まれる。Anthropicはこの仕組みについて、機器接続の共通規格であるUSB-Cになぞらえて説明している。
導入からシステム統合までにかかる時間の短縮を狙う点も特徴だ。特定のAIモデルに依存しない設計で、Claudeに限らず他のAIモデルとも接続できるとしている。
エリザベス・ケリー氏(Anthropicで有益な導入を担当する責任者)は、科学分野におけるAIの可能性を示すためにMHSを開発したと説明し、「企業や産業界にとっても大きな利点があるだろう」と述べた。
今回の発表は、Anthropicがハードウェア分野への取り組みを強めていることを示す動きでもある。同社は自社モデル向けカスタムチップの設計を担うシリコンチームも立ち上げている。最近では、OpenAI、Meta、Apple出身のハードウェア幹部であるケイトリン・カリノウスキー氏を採用した。
MHSはまず、科学、ロボティクス、製造分野の一部組織に研究プレビューとして提供する。その後はオープンソース化する計画だ。Anthropicは2024年にも、AIエージェントとデータソースの接続を容易にする「モデル・コンテキスト・プロトコル(MCP)」をオープンソースで公開している。