画像=WEMIXの告知

WEMIXは8月26日、7月に発生したWEMIXドルの不正発行事故に関する補償方針を公表した。事故発生時にWEMIXドルを保有していた利用者や、関連する流動性プールに資産を供給していた利用者、不正発行開始から利用停止までの期間中の取引で損失を被った利用者などを補償対象とする。あわせて、50万WEMIXの買い戻しも実施する。

WEMIXチームによると、7月26日にWEMIXドルのコントラクトオーナー権限が奪取され、約522万WEMIXドルが不正に発行された。今回の公表は、事故発生から約1カ月を経て示した補償案となる。

同チームは、WEMIX3.0とPlayChainのオンチェーンデータを調査し、不正発行の開始時点から関連流動性プールの利用停止までの取引を分析したと説明した。

事故直前にWEMIXドルを保有していたアドレスは17万5495件で、補償額は61万8101.16 eqWEMIX$相当と算定した。WEMIXドルを含む61の流動性プールに資産を供給していたアドレスは1128件で、補償額は51万3239.40 eqWEMIX$相当としている。

対象期間中の取引で損失が発生したアドレス25件には、7347.78 eqWEMIX$を支給する。PNIX DEXのオーダーブックで売り注文が約定したアドレス41件には、合計3155 PLAYを支給する予定だ。

WEMIXチームは、現在もトランザクション分析を続けており、異常取引の分類や追加補償の範囲が確認された場合、対象者や補償規模が変わる可能性があるとしている。

◆eqWEMIX$を付与、USDC.eと1対1で交換

WEMIXチームは、事故後にWEMIXドルの通常の交換が難しくなったことを踏まえ、交換用トークン「eqWEMIX$」を発行する。

WEMIXドルの保有者と、対象期間中の取引で損失が確認された利用者には、別途申請なしでeqWEMIX$を付与する。その後、WEMIXドルのモジュール再開後に、eqWEMIX$をUSDC.eと1対1で交換できるようにする。交換が完了したeqWEMIX$は焼却する。

流動性提供者については、預け入れ資産の全額ではなく、事故によって回収できなくなった損失分のみを補償する。提供したトークンペアによって支給資産と数量が異なるため、別途申請が必要となる。

不正発行に関連する取引を通じて取得した資産は、補償対象から除外する。WEMIXチームは、内部統制システムを通じてWEMIX 84万6396枚とDRACO 50万5723枚を回収したとしている。ただし、回収の過程で正当に支払われた資産が確認された場合は、当該資産を現物で返還する方針だ。

◆市場流入推計の約3倍に当たる50万WEMIXを買い戻し

WEMIXチームは、被害補償とは別に、50万WEMIX規模のバイバックも実施する。

今回の事故で市場に追加流入し得るWEMIXの最大量は、約16万枚と推計した。このうち3万4752枚は攻撃者が外部に移転した分で、残りは事故発生後から流動性プールの利用停止までの取引を通じて市場に流入した分だという。

同チームは、この推計最大量の約3倍に当たる50万WEMIXを買い戻す。買い付けは、時間加重平均価格(TWAP)と出来高加重平均価格(VWAP)を市場環境に応じて併用し、順次進めるとしている。

補償の支給とeqWEMIX$の交換は、週1回の一括処理で実施する。具体的な支給日程と申請方法は、後日あらためて告知する。

WEMIXチームは、補償に関する案内は公式チャネルでのみ行うとし、秘密鍵やウォレットのリカバリーフレーズの提示を求める連絡には注意するよう呼びかけている。

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