Google Cloudは25日(米国時間)、金融サービス向けと法務向けの「Gemini Enterprise」を発表した。業界特化型ソリューションの第1弾として、世界のGoogle Cloud顧客向けにプレビュー提供する。
両製品は、Gemini Enterpriseプラットフォームを基盤とする業界特化型AIソリューションシリーズの第1弾に位置付けられる。複雑な構築作業を経ることなく導入できるよう設計されており、業界ごとに最適化したAI機能を利用できる。
各ソリューションには、カスタムエージェントのほか、業務別の「スキル」、データコネクター、業界向けに最適化したAIモデルを用意した。Google Cloudは、これによりさまざまな業務を簡便に管理できるとしている。
また、Google CloudのインフラとGemini Enterpriseプラットフォームを通じて、エンタープライズ向けのセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス、コスト管理機能も提供すると説明した。
Google Cloudの最高経営責任者(CEO)、トーマス・クリアン氏は金融分野について、「金融の専門家は、特定のモデルやエコシステムに縛られず、日常的に利用するITシステムと円滑に連携できるAIプラットフォームを必要としている」と述べた。そのうえで、「強固なセキュリティとコンプライアンスを備えることも不可欠だ。金融サービス向けGemini Enterpriseは、検証可能なデータに基づく金融業務特化のエージェント機能を提供し、金融機関がAIイノベーションを確かな競争力へと結び付けられるよう支援する」と説明した。
法務向けについては、「エージェントAIを活用することで、法務の専門家は膨大な判例調査や複雑な法的論点の整理、定型的な反復業務の自動化を進め、顧客により大きな価値を提供できる」とした。一方で、「エージェントのワークフロー全体が正確な事実と法的根拠に基づいていることを担保するのが最も重要だ」と強調した。
そのうえで、「法務向けGemini Enterpriseは、現在の法務業務における複雑な要件に対応すると同時に、強力な根拠検証機能とガバナンス機能を提供する。これにより、法務チームがより戦略的な助言に集中できるよう支援する」と述べた。