iPhone 18のレンダリング画像(画像=Reve AI)

Apple向け中国サプライヤーの2026年上期業績で明暗が分かれた。メモリ価格の急騰がスマートフォン部品メーカーの収益を圧迫する一方、サプライチェーンでは下期の新型iPhoneと折りたたみ端末の投入が巻き返し材料として注目されている。

香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が25日付で報じたところによると、スマートフォン向けガラススクリーンを手掛けるLens Technologyと、Appleの協力会社であるLuxshare Precision Industryの上期業績は対照的だった。

深センと香港に上場するLens Technologyの6月までの6カ月間の純利益は5億7700万元で、前年同期比ほぼ半減した。売上高も12.4%減の289億元に落ち込んだ。

同社は、コンシューマーエレクトロニクス分野でのメモリコスト急騰が需要を冷やし、湘潭工場の生産調整につながったと説明した。為替変動も収益の下押し要因になったという。

一方で、下期については主要顧客の折りたたみ端末向け高付加価値部品の供給拡大に期待を寄せる。26日の開示では、超薄型ガラス、無色ポリイミドフィルム、3Dガラスカバーの出荷が下期の売上成長を牽引するとの見通しを示した。

同社は、これらの製品は製造工程が複雑で付加価値が高く、バータイプのスマートフォンから折りたたみ型への移行局面で恩恵を受ける可能性が高いとしている。

市場では、このプロジェクトの主要顧客はAppleとの見方が広がっている。Appleのサプライチェーン分析で知られるTF International Securitiesのアナリスト、クオ・ミンチー氏も、Lens TechnologyをAppleのフレキシブルディスプレイ向け超薄型ガラスの中核サプライヤーに挙げてきた。

Lens Technologyは、折りたたみモデルの本格量産とハイエンドスマートフォン向け新技術が、今後数年間の業績に「重大な貢献」をもたらすと見込んでいる。

メモリ価格の急騰は個社にとどまらず、スマートフォン市場全体の重荷にもなっている。Counterpoint Researchによると、AI向け需要の拡大でメモリ価格が上昇し、今年の世界スマートフォン出荷台数は14%減少する見通しだ。

その一方で、折りたたみスマートフォンは例外的な成長分野とみられている。Counterpoint Researchは、Appleが今秋に市場参入するとの期待を背景に、折りたたみスマートフォンの出荷が21%増えると予測した。

これに対しLuxshare Precision Industryは、事業の多角化でスマートフォン依存を薄めたことが上期業績を支えた。上期売上高は40%増の1745億元、純利益は18%増の78億元だった。

成長を牽引したのは車載電子機器とデータセンター事業だ。上期のコンシューマーエレクトロニクス事業の売上構成比は70%となり、1年前の82%から低下した。

同社は、2026年1〜9月の純利益が132億5000万〜144億元になるとの見通しも示した。2025年の同期間比で15〜25%増の水準となる。

Luxshareは、AIベースの消費者向け機器の革新とデータセンタープロジェクトの進展が、業績改善を支えていると説明した。

Appleのサプライチェーン内部でも、スマートフォン中心の企業と事業ポートフォリオを広げた企業との業績格差が広がっている。下期はメモリ高の負担が続くなか、新型iPhoneと折りたたみ端末向け部品の出荷動向が各社の業績を左右する焦点となりそうだ。

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