画像=Zcash(ZEC)

資産運用会社のGrayscaleは25日、Zcashの現物ETF「ZCSH」をNYSE Arcaに上場するとともに、Zcashが暗号資産の通貨分野でビットコインに対抗し得る競争力を持つとする調査レポートを公表した。

CoinPostによると、Grayscale Researchは同日公開した報告書で、Zcashを暗号資産の通貨分野において競争機会のある資産と位置付けた。Grayscaleは同日、子会社を通じて運用してきたZcash投資信託を現物ETF「ZCSH」に転換し、NYSE Arcaに上場した。Zcashに直接連動する投資機会を提供する初のETFとしている。

報告書では、通貨分野ではビットコインが引き続き圧倒的な地位を占めると分析した。GrayscaleとFTSE Russellが共同開発した分類体系「Crypto Sectors」によると、同分野におけるビットコインの時価総額シェアは93%に達する。強いネットワーク効果を背景に、投資資金がビットコイン以外に分散しにくい構図にあるという。

その一方で、Zcashにはビットコインとは異なる差別化要因があると指摘した。Grayscaleは、AI時代における金融プライバシーの重要性を挙げたほか、量子コンピュータ耐性を視野に入れた開発や、ウォレットの「Intent」技術を通じたクロスチェーン接続性も競争力になり得ると説明した。

また、Zcashは幅広い加盟店での採用を前提としなくても価値を発揮し得るとの見方も示した。Intent技術による接続性を基盤に、資産ハブとして機能する可能性があるとしている。ビットコインが先行者利益を背景に普及を広げてきたのに対し、Zcashはプライバシー保護と接続性への需要を取り込むことで、異なる立ち位置を築けるとの見立てだ。

市場動向にも言及した。ZEC価格は過去1年で約19倍に上昇したものの、時価総額はなおビットコインの1%未満にとどまる。Grayscale Researchはこの差を、金融プライバシーの価値が市場で過小評価されている可能性を示すものと捉え、通貨分野にはなお競争機会と追加上昇余地があると分析した。

あわせて、ETFの収益構造も明らかにした。ZCSHの総経費率は2.5%で、得られた収益はZcashネットワークの発展支援に活用する方針としている。

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