XRPは直近7日間で46%急騰した後、1.55ドル近辺で上値の重い展開となっている。短期的な戻りは鮮明だが、相対力指数(RSI)の過熱感に加え、中期ではデッドクロスが残っており、相場の持続力が問われている。
米ブロックチェーンメディアのDecryptが25日(現地時間)に報じたところによると、XRPの日足終値は1.4554ドルだった。取引時間中には1.5507ドルまで上昇したものの、その後は押し戻され、2日連続で軟調に推移した。
今回の調整はXRP固有の動きというより、市場全体の地合いも反映している。主要暗号資産市場では今週、センチメントが「恐怖」から「極端な強欲」へ急速に傾いた後、利益確定売りが広がった。ただ、時価総額上位10銘柄の下落局面と比べると、XRPの下げは相対的に小幅にとどまったという。
一方で、市場の関心は、短期の急反発と中期の弱いトレンドが併存している点にある。XRPは4月から7月にかけて軟調に推移し、8月初旬に1ドル近辺で安値を付けた後、1.55ドルまで約55%反発した。トレンドの強さを示す平均方向性指数(ADX)は44.8で、今回の上昇が単なる自律反発ではなく、一定の方向感を伴った動きだったことを示した。
ただ、上昇モメンタムの過熱を警戒する見方も強い。RSIは76.8で、一般に買われ過ぎの目安とされる70を上回る。Decryptは足元の状況について、回復基調の確認というより、過熱感への警戒を促す局面だと指摘した。
中期トレンドを示す移動平均線の形状も、なお弱気を残している。50日移動平均線は200日移動平均線を下回っており、いわゆるデッドクロスの状態にある。8月の反発で価格は両移動平均線を上回ったが、それだけで下向きの配列が解消されたとは言い切れない。
目先の焦点は1.55ドル近辺の攻防だ。XRPが1.5507ドルを回復し、この水準をサポートとして定着させれば、1.5824ドル、さらに1.6227ドルまで上値を試す展開が想定される。そのためには、値持ちを維持しながら、過熱したRSIが落ち着くことが条件となる。
逆に下値シナリオも明確だ。1.4342ドルのサポートを割り込めば、今回の戻り局面は8月初旬の底値圏に向けて押し戻される可能性がある。日足終値で1.4342ドルを下回った場合、1.4ドル台に加え、今回の反発起点となった1ドルが再び視野に入る。
足元は、短期反発が中期トレンドの転換につながるのか、それとも抵抗線の手前で失速する一時的な戻りにとどまるのかを見極める局面だ。Decryptは、1.5507ドルを明確に回復するまでは、基本シナリオを1.4342ドル方向への下押しとしている。当面は、1.55ドル台を突破できるかと、1.4342ドルのサポートを維持できるかが相場の分岐点となりそうだ。