ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインが20%超反発し、市場では新たな強気相場の初期局面に入ったとの見方が出ている。ただ、トレンド転換を明確にするには、週足終値ベースで8万3000ドル近辺を上回れるかが焦点になる。

Cointelegraphが25日(現地時間)に伝えたところによると、オンチェーン分析企業CryptoQuantのレポートでは、同社の「ブルスコア」がこの1週間で30から80へ急上昇した。これは2025年10月以来の高水準で、構成する10指標のうち8指標が強気シグナルに転じた。

需要面も改善している。現物需要の加速に加え、現物と先物の需要が同時に増加する動きが確認されたのは、2025年10月初旬以来初めて。市場では、上昇サイクルへの復帰期待が高まっている。

LMAX Groupの市場アナリスト、ジョエル・クルーガー氏は、2026年5月の高値である8万2820ドルを次の重要な上値抵抗線として挙げた。この水準を明確に上抜ければ、本格的なサイクルボトム形成への見方が強まり、市場の関心は10万ドルや、2025年10月に付けた過去最高値に移る可能性があると指摘した。

一方、短期的な過熱を示すシグナルも出ている。CryptoQuantによると、トレーダーの未実現利益率は20.5%と、2025年6月以降で最も高い水準に達した。

この指標が2026年5月初旬に19%を付けた際、ビットコインは8万2000ドル近辺で推移していたが、その後およそ30%下落した。

クジラによる利益確定の動きも広がっている。短期保有のクジラは8月20日から22日にかけて、約12億ドルを利益確定した。

特に20日単日では、利益確定額が6億1400万ドルに達し、集計期間中で最大だった。当時のビットコイン価格は7万8000~7万9000ドル台で推移していた。

取引所への流入増加も上値を抑える要因になっている。ビットコインの取引所流入量は約5万3000BTCと、6月以降で最高水準を記録した。取引所に移される供給が増えれば、短期的な売り圧力が強まる可能性がある。

こうした動きを踏まえると、市場は強気転換シグナルと短期的な利益確定圧力がせめぎ合う局面に入ったといえる。オンチェーン指標と需要環境は改善しているものの、8万3000ドル台への定着と、クジラによる売り圧力の継続有無が、次の方向性を見極めるうえで重要な判断材料となりそうだ。

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