SiFiveが、自社CPUを採用したRISC-Vベースの開発サーバ「BigSky SF-2U870」を発表した。既存ワークロードの移行やソフトウェア移植、最適化、システム検証を支援する製品で、ハイパースケーラーやソフトウェア企業での活用を見込む。The Registerが8月25日(現地時間)に報じた。
BigSky SF-2U870は、RISC-Vのオープンアーキテクチャをベースに、データセンター環境で多様なワークロードを実行できるよう設計した開発サーバだ。米パロアルトで開催されるHot Chipsカンファレンスで披露された。
同製品は、RISC-Vデータセンター環境へのソフトウェア移植、ワークロード最適化、システム検証を支援する。SiFiveによると、ハイパースケーラーに加え、ソフトウェア開発企業などが導入を進めるという。
ハードウェア構成は、SiFive P870-Dコアを32基搭載し、メモリはDDR5 256GB。7.68TBクラスのNVMe SSDを2基備え、10/25GbE対応のOCP準拠ネットワークアダプターも搭載する。SiFiveは、これを世界初のエンタープライズ向け2Uラックマウント型RISC-Vサーバと位置付けている。
同社は、ハイパースケーラーやソフトウェア開発企業、主要SoCベンダーがすでにBigSkyシステム上でワークロードを稼働させていると説明した。SiFiveはArmと同様、自社で半導体を製造しないファブレスの設計企業で、自社IPは約500件の設計に採用され、出荷実績は累計100億コアを超えたとしている。
パトリック・リトル会長兼CEOは「顧客が自社SoCソリューションの総所有コストを最適化できるよう支援することに注力している」と述べた上で、「データセンターにおけるRISC-Vの拡大は遠い将来の話ではなく、すでに始まっている」と強調した。
協業先としてはCanonicalとRed Hatを挙げた。Red Hatの技術ストラテジスト、ブライアン・ハリントン氏は「BigSkyでRHEL 10を稼働させたことは、単なる検証にとどまらない。構想段階を越え、実運用を見据えた段階に入ったことを示している」とコメントした。