写真=NVIDIA

NVIDIAは25日(現地時間)、エッジロボティクス向けの小型AIコンピュータ「Jetson Orin Nano 2」を発表した。ロボットやドローンの機体上でAIやフロンティアモデルを実行する用途を想定した製品で、2027年上期にモジュールと開発者キットとして一般提供する予定だ。

演算性能は前世代比で2倍に向上した。8GBメモリと8コアCPUを搭載し、15Wの電力モードでは消費電力を40%削減したとしている。

NVIDIAは、近年のAIモデルの小型化と高効率化により、言語理解やコンピュータビジョン、音声処理をより小さなハードウェア上でも実装しやすくなったと説明する。これに合わせ、エッジ環境で小型かつ高性能なモデルをより効率的に動かせるよう、ハードウェアを改良したという。

同社でロボティクス・エッジAI担当バイスプレジデントを務めるディプ・タラ氏は、小型・中型のフロンティアモデルが昨年、最大規模のフロンティアモデルに匹敵する精度に到達し、エッジ機器でリアルタイムAIを実装できる段階に入ったと述べた。

Jetson Orin Nano 2は、小型筐体で高い処理性能と電力効率を両立した点を特徴とする。ドローンや軽量ロボットでは、リアルタイムのビジョンシステムを機体上で直接実行することで、クラウド依存を抑えつつ、無線通信の応答を待たずに即時の判断や反応が可能になるとしている。

NVIDIAによると、Cognex、Doosan Bobcat、Matik Robotics、Wing Aviationは、Jetson Orin Nano 2のスマートロボティクス分野での活用を進めている。Wing Aviationは自律型ドローン配送向け機体群への適用を検討しており、Jetson Orin Nano 2とソフトウェアスタックを基盤に、自律航法や障害物回避、推論に必要なリアルタイムAI認知性能の強化を目指す。

Wing Aviationで認知分野を統括するディヌカ・アベイワルデナ氏は、同製品が、より高い応答性とエネルギー効率を備えたドローン開発に役立つとの見方を示した。

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