Flareは13日、分散型取引所(DEX)のDeriveが、FXRPを担保としたXRPオプションと無期限先物の取引に対応したと発表した。XRP保有者は、現物を売却せずにオンチェーンでデリバティブ取引を行えるようになる。
ブロックチェーンメディアDecryptによると、今回の対応により、利用者は中央集権型取引所を介さず、自身のウォレットから直接取引できる。Flareは、ビットコインやXRP、Dogecoinなどを、同ネットワーク上で利用可能なERC-20トークンに変換する「FAssets」システムを展開している。
利用者はXRPを担保にFXRPを発行し、DeriveのポートフォリオマージンV2アカウントに預け入れる。その後、FXRPを担保として、オプションや無期限先物などのデリバティブを取引する仕組みだ。
オプションは、あらかじめ定めた価格で資産を売買する権利を取引する金融商品で、無期限先物は満期がなく価格変動に投資できる。XRP保有者にとっては、価格下落リスクのヘッジや、オプション売却によるプレミアム収入の獲得、相場の方向性を見込んだ取引などに活用できる。
Deriveの創業者兼CEO、ニック・フォスター氏は、オプション市場はXRPエコシステムにおいて、なお十分に整備されていない主要分野の1つだと指摘した。そのうえで、FXRPはXRP保有者にオンチェーン市場への参加手段を提供し、Deriveのオプション市場と組み合わせることで、ヘッジやプレミアム収入の獲得、さまざまなデリバティブ戦略が可能になると説明した。
一方で、決済の仕組みには注意が必要だ。DeriveのXRPオプションはXRPではなくUSDCで決済される。オプションが利益の出ている状態で満期を迎えた場合、差額は米ドル連動型ステーブルコインのUSDCで支払われ、FXRPは担保として維持される。
このため、オプションの売り手は決済に必要なUSDCと必要証拠金を十分に確保しておく必要がある。担保が不足した場合は清算される可能性がある。
今回の対応は、FXRPのDeFi活用拡大の流れにも沿うものだ。今月初めには、FXRPがDeFiリスク管理企業Sentoraの「RLUSD」メインボルトで担保資産として承認された。
このボルトは、Ethereumベースの融資プロトコルMorphoで運用される。XRP保有者がXRPを売却せず、FXRPを活用してRippleのステーブルコインRLUSDを借り入れられるよう設計されたという。
Flareは、FXRPを単なるラップド資産にとどめず、融資やデリバティブに活用できる担保資産へと用途を広げている。Deriveの対応によって、XRP保有者は現物を処分せずに、オンチェーンでヘッジや収益化、レバレッジ取引に取り組めるようになった。