XRPは1ドル近辺まで下落する一方、ネットワーク利用はむしろ活発化している。Decryptoが13日、こうした足元の動きを報じた。
8月に入り、XRPのアクティブアドレスは大きく増加した。ただ、新規アドレスはほぼ横ばいにとどまっており、価格動向とオンチェーン指標の乖離が広がっている。
Santimentの集計によると、XRPは8月12日に約1.00ドル(約150円)で日次の終値を付けた。2024年11月以降で最も低い水準という。
今年1月に付けた約3.30ドル(約495円)の高値と比べると、約69%安い水準だ。
一方、ネットワーク利用の強さを示す指標は改善している。8月のXRPの1日当たり平均アクティブアドレスは約3万5700で、7月の約2万6400から約3分の1増えた。
特に8月11日のアクティブアドレス数は、6月5日以降で最も高い水準を記録した。
ただし、利用拡大が新規参加者の増加にはつながっていない点が課題として残る。8月の1日当たり平均新規アドレスは約2260で、7月の2270とほぼ同水準だった。
既存利用者の活動は活発化しているものの、ネットワークの裾野自体は広がっていないことになる。Decryptoは「XRPの活動は増えているが、ユーザーベースは拡大していない」と伝えた。
市場では価格の弱含みが続くなか、追加下落の可能性も意識されている。テクニカルアナリストのキャシーは、買いの目安を0.94ドル(約141円)に引き下げた。
キャシーは「底値を正確に当てることが目的ではない」としたうえで、「完璧な下ヒゲを待つより、ポジション全体を約定させたい」と述べた。
引き続き0.87ドル(約131円)を主要な下値目標とみる一方、0.94ドル近辺については、エントリーを正当化できるだけのテクニカル上の整合性が十分にあると評価した。
また、XRPが0.94ドルまで下落した後にいったん反発し、その後に改めて0.87ドル方向を試す可能性があるとのシナリオも示した。
実際、足元のXRPは再び1ドルを割り込むリスクが高まっている。2日前に0.9915ドル(約150円)まで下げた後、1.024ドル(約154円)へ小幅に反発したが、その後は再び下落した。
直近24時間では1.34%下落し、過去1カ月では5.56%下落した。
長期的なサポートラインに注目する見方もある。アナリストのチャートナードは、XRPが0.70〜0.90ドル(約105〜135円)の長期上昇サポートゾーンに接近しているとみている。
チャートナードは、過去の大幅調整後には10倍、2.3倍、6.9倍の反発が続いたとしたうえで、次のラリーで11ドル(約1650円)まで上昇する可能性にも言及した。
もっとも、現時点で確認できるのは価格反発そのものというより、既存利用者の活動増を映した動きだ。アクティブアドレスは大きく増えているものの、新規アドレスが伸びていない以上、今回の活動拡大が市場の裾野拡大につながるかどうかは、なお見極めが必要だ。
短期的な焦点は、心理的節目の1ドルを維持できるかどうかに加え、0.94ドルと0.87ドルの水準で実際に買いが入るかに移っている。