ノルウェー政府系ファンドが、BitMine Immersion Technologies株615万1062株を保有していたことが分かった。6月30日時点の評価額は8190万8635ドル。Ethereum(ETH)を直接購入したのではなく、関連上場企業への投資を通じて間接的なエクスポージャーを持っていることになる。
ブロックチェーンメディアのThe Defiantが13日(現地時間)に報じた。Norges Bankによる6月30日終了四半期の保有開示で明らかになった。
今回の投資主体は、ノルウェー政府年金基金グローバルとみられる。開示対象は上場企業であるBitMineの株式であり、ファンドがETHを直接保有しているわけではない。ただ、BitMineの保有ETHや事業運営、資金調達の状況が株価に反映されるため、結果としてETHへの間接的な投資に近い性格を持つ。
BitMineは、2025年12月31日時点のNorges Bankの保有銘柄報告書には記載されていなかったが、2026年6月30日時点の報告書で新たに保有が確認された。もっとも、Norges Bankの開示では取得時期や平均取得単価は明らかにされていない。
BitMineは自社を、Ethereumを財務資産として保有するブロックチェーンインフラ企業と位置付けている。米証券取引委員会(SEC)への提出資料として同社が8月10日に公表した内容によると、8月9日時点の保有ETHは580万5238ETHだった。
同資料では、暗号資産、現金、市場性証券、その他の投資資産を合わせた総額が116億ドルに上ると説明している。このうち506万7309ETHはステーキング中だった。
BitMineは過去の発表で、ETH保有量の目標として総供給量の5%水準を掲げたことがある。今回明らかになったノルウェー政府系ファンドの投資も、こうした大規模なETH保有企業の株式を通じて形成されたエクスポージャーといえる。
またBitMineは、6月26日にRussell 1000指数に組み入れられたと明らかにしている。ただ、この指数採用がノルウェー政府系ファンドの買い付けにつながったかどうかは確認されていない。双方の開示資料にも、指数組み入れが直接の投資理由だったとの記載はない。
Norges Bank Investment Managementは、6月30日時点におけるノルウェー政府年金基金グローバルの運用資産が22兆6830億クローネだったと公表している。このうち72.1%を株式で運用している。
同運用会社は8月12日、半期実績とあわせて全保有銘柄を開示した。今回の開示は、大型の政府系ファンドがETHを直接買い付けなくても、関連上場企業を通じてエクスポージャーを確保している実態を示した形だ。
あわせて、BitMineのようにETHを財務資産として大量保有する企業が、伝統金融マネーの受け皿として機能していることも浮き彫りになった。もっとも、開示資料から確認できるのは6月末時点の保有状況までで、実際の取得時期や投資判断の背景は公表されていない。