IBMは13日(現地時間)、OpenAIと企業向けAI分野で提携すると発表した。金融、政府、通信、流通を重点領域に、AI製品の共同販売や業種別ソリューションの開発を進める。IBM Consulting内にはOpenAIに特化した専任組織を新設し、導入支援体制も強化する。TechCrunchが報じた。
契約条件は公表していない。両社は重点業種の顧客開拓を進めるとともに、業界ごとのニーズに対応したAIソリューションを共同で開発する。
IBMはIBM Consulting内にOpenAI専任組織を設ける。IBM Consultingのマネージングパートナー、マイク・ヒーリー氏は、今後数カ月で数万人のコンサルタントを対象に、OpenAIの技術に関する教育・認定を進める計画を明らかにした。
人材育成は新規採用よりも既存人材の再教育を重視する。教育・認定の対象はCodex、API、サイバーセキュリティ、コンサルティングソリューションの各領域とする。
このほかIBMは、「Forward Deployed Experts」組織も新設する予定だ。
技術面の統合も進める。IBMはGPT-5.6、Codex、ChatGPT WorkなどOpenAIの最新モデルを、コンサルタント向けAIプラットフォーム「IBM Consulting Advantage」に統合し、顧客の基幹業務へのAI導入を支援する考えだ。
今回の提携により、IBMは外部AIモデルとの連携を一段と広げる。自社のGraniteモデル群と外部開発企業のモデルを併用するモデル中立戦略を進めており、watsonxとグローバルコンサルティング事業を通じて、複数のAIモデルを統合活用する枠組みを強化している。
IBMとOpenAIは6月、サイバーセキュリティ分野に焦点を当てた「OpenAI Daybreak Cyber Partner Program」も開始した。今回の提携により、OpenAIのモデルはマルチエージェント基盤のセキュリティサービス「IBM Autonomous Security」にも統合される。