NHN Cloudは8月13日、TmaxTiberoの高可用性データベースクラスタ製品「Tibero Active Cluster(TAC)」について、マルチハイパーバイザー基盤のクラウド環境でPoC(概念実証)を実施し、運用安定性を確認したと発表した。7月には大邱の官民協力型クラウド(PPP)への導入も終えた。
TACは、複数のDBサーバーが同時に処理を担うActive-Active型クラスタリング基盤を用いた高可用性ソリューション。1台のサーバに障害が発生しても、別のサーバが処理を引き継ぐことでサービス停止を最小限に抑えられるという。
クラウド環境でTACの高可用性を確保するには、2台の仮想マシンを異なるハイパーバイザーノードに分散配置する冗長構成が必要になる。いずれかのハイパーバイザーに障害が発生しても、もう一方のノード上の仮想マシンが稼働を継続できるためだ。
今回のPoCでは、仮想化環境下でもDBサーバー間の高速かつ安定した通信を実現するため、シングルルートI/O仮想化(SR-IOV)技術を適用した。
両社はこれを通じて、TAC運用に必要な主要性能を検証した。NHN Cloudによると、開発元と連携し、マルチハイパーバイザー環境でTACのPoCを実施したのは今回が初めてという。
NHN Cloudは主要検証を終えた後、7月に国家情報資源管理院の大邱センター内にある官民協力型クラウド空間で、Tibero Active Cluster(TAC)を導入した。
大邱PPPは、公共分野での民間クラウド導入を促進するために設けられた空間だ。NHN Cloudのインフラ上では、政府サービス統合窓口、国土地理情報院、中央報勲病院、京畿道教育庁などのサービスが稼働しているとしている。
今回の導入により、公共機関は個別に物理インフラを構築する負担を抑えつつ、クラウドの拡張性とTACの高可用性を両立できる環境を利用できるとNHN Cloudは説明した。
NHN Cloudの関係者は「今回のTAC導入を起点に、高可用性が求められる公共システムでもクラウドの利点を十分に生かせるよう、技術とサービスの高度化を継続していく」とコメントした。