AIインフラ需要の拡大で関連銘柄に買いが広がった。写真=Shutterstock

AIインフラ関連株が12日、そろって上昇した。CoreWeaveやSuper Micro Computer、Nebius Groupが市場予想を上回る四半期決算を示し、関連銘柄に買いが広がった。CoreWeaveの受注残高が1000億ドルを超えたことも、投資家心理を押し上げた。

上げが目立ったのはNebius Groupで、株価は約23%高の238.47ドル(約3万5770円)となった。四半期売上高が市場予想を大きく上回ったことが好感された。

CoreWeaveも約19%高の107.87ドル(約1万6180円)まで上昇した。Super Micro Computerも13%高の35.80ドル(約5370円)を付けた。Yahoo Financeによると、同社は業績見通しも好感され、株価はさらに6%超上昇したという。

物色は個別銘柄にとどまらなかった。Applied DigitalやIRENといったAIホスティング関連にも買いが波及した。

データセンター向けの光学・フォトニクス部品を手掛けるLumentumも上昇した。会計年度第4四半期の売上高が10億1000万ドル(約1515億円)と、前年同期比で2倍超に拡大したことが材料視された。競合のCoherentやCienaも堅調だった。

市場の関心を集めたのはCoreWeaveの受注残高だ。受注残高は1000億ドル(約15兆円)を突破し、前四半期末比で約50%増加した。四半期末後にも250億ドル(約3兆7500億円)分の追加受注があった。

もっとも、高成長の裏では資金調達コストの高さも引き続き重しとなる。Westwoodの最高投資責任者(CIO)、エイドリアン・ヘルパート氏は、CoreWeaveの最近の社債発行金利について「9と5/8%程度」と言及し、資本コストが同分野の重要な論点の一つだと指摘した。

Super Micro Computerの決算では、需要の弱さではなく供給能力の制約が課題として浮き彫りになった。ヘルパート氏は、実需が同社の生産能力を大きく上回っていると評価した。

Super Micro Computerは投資家に対し、「電力、冷却、エネルギー」の制約によって、さらに多くの受注を取り込めなかったと説明した。一方で、こうした制約は価格引き上げ余地にもつながり、同社の利益率が自社見通しを上回った背景として値上げ効果が挙げられた。

この日の上昇はメモリ・ストレージ関連にも波及した。Roundhill Memory ETFは4%上昇し、MicronとSanDiskもそれぞれ4%高となった。SK hynix株も上昇した。

アジア市場でもAI需要への期待は維持された。KOSPIは8月に入り、月間ベースで良好な推移を続けている。Deutsche Bankは、今回の決算がAI需要の底堅さを裏付けたとの見方を示した。

市場では、26日に決算発表を控えるNVIDIAが次の焦点とみられている。四半期決算の内容が、今後の相場の方向性を占う材料になるとの見方が強い。

今回の株高は、AIアプリケーションそのものよりも、計算資源やサーバーラック、冷却設備を支えるインフラ企業に資金が向かっている現状を改めて示した。同時に、電力や冷却といった物理インフラがAI拡大のボトルネックとして残っていることも浮き彫りになった。

キーワード

#AI #クラウド #データセンター #CoreWeave #Super Micro Computer #NVIDIA #SK hynix #KOSPI #ETF
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.