写真=科学技術情報通信部

科学技術情報通信部は8月12日、大邱で合成新薬分野のAI×バイオ革新研究拠点の実証拠点を発足させた。AIモデルと自動化実験を連携させることで、新薬候補物質の探索と検証の高度化を目指す。

同日開いた発足式に合わせ、AI基盤の新薬開発に向けた実証拠点の運用も始めた。最初の拠点は大邱に設け、合成新薬分野を対象とする。

中核となるのは、AIモデルと実際の実験環境をつなぐ「Lab-in-the-Loop」方式だ。AIモデルがバイオデータを基に候補物質と実験条件を提案し、自動化実験プラットフォームがその有効性を検証する。得られた実験結果は再びモデルの学習に反映し、性能向上につなげる。

従来のようにAIを研究支援ツールとして使う段階にとどまらず、AIモデルと実験システムが反復的に相互作用しながら研究データを蓄積し、性能を高めていく循環型の研究体制の構築を目指す。

事業は慶北大学が総括し、慶北大学病院、大邱慶北先端医療産業振興財団、Univaなどが参画する。

慶北大学は、AIモデル開発に向けたコンピューティング基盤の整備と、AI・バイオ融合人材の育成を担う。慶北大学病院は約200万人規模の患者データを活用し、医療データの活用体制を整える。

大邱慶北先端医療産業振興財団は、HLB Life Science、Arontier、MolCube、AbleLabsなどとともに、自動化実験と高速検証の基盤を整備する。Univaは新薬開発に活用する基盤モデルの開発を担当する。

科学技術情報通信部は、今回の実証事業の成果を踏まえ、今後は他のAI・バイオ分野にも革新拠点を広げる方針だ。

オ・デヒョン科学技術情報通信部未来戦略技術政策官は「今後の新薬開発競争力は、AI技術とデータを実際の実験環境にどれだけ効果的につなぎ、活用できるかにかかっている」とした上で、「来年は実証拠点の成果を基に、追加のAIバイオ分野へ拡大していく」と述べた。

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