運転中のイヤホン着用は安全面で慎重な判断が求められる(画像生成:ChatGPT)

米国では、運転中のイヤホンやヘッドホン、イヤーバッドの扱いが州によって異なる。ITメディアのEngadgetが8月11日(現地時間)に報じた。着用を全面的に禁じる州はないが、両耳をふさぐ形での使用については、複数の州で制限が設けられている。

カリフォルニア州とメリーランド州では、運転者が両耳にヘッドセットやイヤホンを装着することを禁じている。ルイジアナ州も両耳装着は禁止している一方、片耳での使用は認めている。

一方、アリゾナ州、テキサス州、アラバマ州などでは、イヤホンの着用自体を明確に禁じていない。ただ、明示的な禁止規定がない州でも、携帯電話の操作を伴ったり、運転能力の低下につながったと判断されたりした場合には、ネバダ州やミシガン州などで不注意運転に関する規定の適用対象となる可能性がある。

州によっては、さらに細かな例外規定を設けている。代表的なのは、片耳での装着は認める一方、両耳装着を禁じるケースだ。コロラド州とジョージア州では通話目的に限って片耳イヤホンの使用を認めており、アラスカ州ではGPS利用など特定の状況を例外としている。

そのため、運転者は居住する州の関連法規や運転規則をあらかじめ確認しておく必要がある。

もっとも、法的に着用が認められている場合でも、安全面からみれば勧めにくい。運転時の聴覚は周囲の状況把握に重要で、両耳を覆うイヤホンはサイレンやクラクション、接近する車両の音を聞き取りにくくし、事故のリスクを高めかねないためだ。

事故が発生した場合には、法的責任が重くなる可能性もある。イヤホンの着用が事故の直接原因でなくても、周囲の状況を十分に認識できていなかったとする根拠とみなされる余地があるからだ。比較過失や寄与過失の制度が適用される地域では、補償金が減額されたり、受け取れなくなったりする可能性もある。

代替手段はすでに多い。多くの車両では、BluetoothやAUX、USBを通じて音楽や通話を車載スピーカーで利用できる。旧型車でも、アダプターを使えば同様の機能を利用できる場合がある。

運転中のイヤホン着用は一部地域では合法だが、安全性と法的リスクを踏まえると避けるべきだとの見方が大勢だ。

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